野菜の学校(8) 香酸かんきつ「ゆうこう」
- ゆうこうは、長崎県長崎市の土井の首(どいのくび)地区と外海地区では昔から栽培されており、この2つの地区のみに100本ほどのゆうこうが自生。ここは昔佐賀藩だった地域で、キリシタンに対する弾圧が比較的緩やかだったところから、隠れキリシタンの集落とみなされている。そこで、キリシタンが伝えたのではないかといわれるなど、歴史的興味はつきない。
- 農研機構果樹研究所によるとユズとザボンの自然交配で偶発したものと推測されているが、来歴は明らかになっていない。
- 幕末から明治時代の初め、多くの外国人宣教師が来日。当時調味料として使われた「だいだい」に代わって、甘味のある「ゆうこう」が広く栽培されるようになったとされる。
- 現在、「ゆうこう」は、中尾さんをはじめとする市内の認定農業者が栽培、生産拡大に取り組んでいる。
- 「ゆうこう」の果汁と果皮に、ヘスペリジンやナリルチン、ナリンギンなどのフラボノイドが、ほかのかんきつよりも多く含まれ、脂質代謝改善作用が期待できることがわかった。この機能性を付加価値として、「ゆうこう」をPRする気運が高まっている。
- ポン酢、パン、クッキー、ママレード、こんにゃくなど、ゆうこうの香りと酸味をいかす加工品が登場している。
▼ゆうこうをカットして
そのままかじってみました。
今回の受講生の一人、塩田勝良さんの差し入れ。
上に載っているのは素揚げしたせん切りのじゃがいも。ゆうこうのドレッシングで。
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