野菜の学校(13) スローフード運動と「味の箱船」
[野菜の学校]3月は北海道野菜がテーマで、講師は札幌市経済局農政部長の三部英二さん。本業は市の農政ですが、長年スローフード運動に関わっておられ、今回も、北海道の在来種を絶滅から救い、広く紹介する機会としてお引き受けくださいました。
▲写真は、「味の箱船」登録申請予定の「函館赤かぶ」
スローフード運動についてのお話をまとめてみると
- スローフードとは、グローバリズムに対抗してイタリアの小さな村から始まった。地域固有の食材、作られている環境、食文化を守ろうとする活動で、世界150か国以上に広がっている。
- スローフードの活動理念は下記3つ
- おいしい:地域の中で守られてきた味
- きれい:環境負荷、持続的農業と流通
- ただしい:社会的に公正な生産流通消費
- 運動の主要な取り組みの一つが「味の箱舟(アルカ)」。各地の伝統的・固有の食材を、世界共通の基準で認定し、地域の食の多様性を守り育てようというものである。
- 三部氏は、現在、スローフードフレンズ北海道・アルカ担当
- 北海道では、既に「札幌黄」「まさかりかぼちゃ」「八列とうもろこし」が「味の箱舟」に認定されている。「札幌大球」は登録申請中。「らわんぶき」「函館赤かぶ」は登録申請予定。
- 昨年は干ばつ、虫害などがひどかったが、F1種より「札幌黄」のほうが収穫の成績がよかった。在来種の揃いの悪さとは見方を変えれば多様性であり、異常気象などに強い個体があり、種として生き残る戦略。
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