七味とうがらし(八つ房入り)
新宿御苑は、信州高遠藩主内藤家の下屋敷だったところです。
かつてこの一帯は「八つ房」の栽培が盛んで、実りの時期には赤い絨毯を敷き詰めたような光景が見られたとか。「八つ房」は薬研堀の七味にも使われ、とうがらし売りの口上にも出てくる江戸野菜です。
とうがらし売りのようなスタイルで客引きをしている
七つの材料の産地と効能を、ひとつずつ調子よく説明しながら、桶のような器に一列ずつ並べていく。七つ揃ったらそれを混ぜる。これをベースに、お客の好みの辛さにとうがらしなどを加えて調合します。ふんふん、と聞いていたら「抗酸化力」というコトバが出てきた!録音しておきたかった。
七味の材料の産地と効能を述べる口上で人を集めて売るというセールステクニックは、江戸時代から。うまい人は大道芸にもなったとか。今でも縁日などの七味とうがらしの屋台で、とうがらし売りの口上を聞くことができます。基本構造は同じですが、コトバは少しずつ違う。
新宿御苑の売店にいた人は江戸時代のエッセーに出てくる口上、師匠(?)に教わった口上などをミックスしたオリジナルだそうです。「内藤とうがらしプロジェクト」の札を下げていました。
▼ちょっと曇っていたので、御苑の中の人は少なめ
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