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2014年5月11日 (日)

春の日野菜

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日野菜について、青葉高先生は『野菜』(法政大学出版局)のなかでこう書いています。
 
(現在の滋賀県蒲生郡日野町の)蒲生家の居城音羽城の近くに野生していたかぶを漬けものにしたところ色が鮮やかで風味もよかったので、その付近を開墾して観音堂の僧に栽培させた。日野菜はこれからから生じたものといわれる。
 
蒲生貞秀が当時の天皇に献上したのは、約550年前のこと。その頃から作られてきたのですから、極めつきの伝統野菜です。
日野菜の旬は秋から冬と思ってたのですが、春の日野菜があると聞いてお邪魔しました。
 
▼JAグリーン近江の福井美智子さん
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「滋賀へ行くなら日野菜をみたい」という突然のわがままなお願いにこたえてくださった福井さん。日野菜のPRに何度も東京へいらしているので、イベント会場などでお目にかかっています。前に日野菜を取材した[野菜の学校]のスタッフもお世話になりました。今回も、日野菜の原種採種圃場や春の日野菜を栽培している畑をまわって見せてくださいました。
 
▼深山口(みやまぐち)にある原種を採るための畑
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タネは、深山口日野菜原種組合によって守られています。交雑しやすいので、まわりにアブラナ科の植物がないところで採種します。
 
▼鎌掛(かいがけ)
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「鎌掛」と書いて「かいがけ」と読む、日野菜発祥の土地。室町時代、ここに自生していたかぶを栽培し、漬けものにして天皇に献上したといいます。その鎌掛一帯が見渡せる、と車を止めてくださった撮影ポイントで。

▼春の日野菜
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春の日野菜は3月から4月上旬にタネをまき、40~60日で収穫します。有名フレンチレストランからのリクエストで、ミニ日野菜を試作中と聞きました。

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一番左は「赤下がり」と呼ばれ、下の方まで色が出ててしまう障害。虫の被害だそうです。
 
▼「ミニ日野菜」を栽培中の畑
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▼畑から外を見たところ
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畑は、鍵のかかった鉄柵の中にあります。囲われているのは、鹿、猪、猿などの獣害を防ぐため。猿は、柵などは意味がないそうです。上にも鉄線を張り巡らしている畑もありました。
 
▼畑は砂質土壌
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かぶの可食部分は胚軸、そこから伸びている細い糸状のものが根です。長さを測ったところ、先端から1mも伸びていた、と福井さん。
日野菜の根は水を求めて伸びるので、根が深く入って行きやすい砂質土壌が表土から1m以上、その下が保水性の土壌になっているところが栽培適地です。この畑はもとは川底だったところで川が蛇行した後。砂質なので日野菜の栽培に向いているわけです。
 
▼畑のそばを流れている川

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▼野生の藤が咲いていました
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コメント

土曜日の特別講演会に家内ともども参加させていただきました。ありがとうございました。その時にお土産にいただいた日野菜を持ち帰って早速調理して今晩いただきました。その際のレセピを私のFacebook (http://www.facebook.com/eiji.kato.14)に掲載しましたので、機会がありましたら覗いて見て下さい。とても美味しかったです。家内と娘でお料理マンガ「ただいま失業中」シリーズを描いています。日野菜も登場させたいな、と話しています。

投稿: 加藤英二 | 2014年6月 8日 (日) 23時11分

[野菜の学校]特別講座にご参加いただき、ありがとうございます。
日野菜のお料理、拝見。とてもおいしそうですね。[野菜の学校]とクサマのFacebookでシェアさせていただきました。

投稿: クサマヒサコ | 2014年6月 9日 (月) 09時16分

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