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2014年5月 7日 (水)

弓削瓢柑(ゆげひょうかん)

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このブログをご覧いただいている、大洋水産岡山営業所の小野田さんが「岡山市場にあった佐賀県の唐津産の「弓削瓢柑」といわれるかんきつ」と送ってくださいました。

箱を開けると、いい香りとともに変わった形のかんきつが現れました。「弓削瓢柑」は、お初にお目にかかります。

ネットを検索すると、「瓢柑」は、熊本、和歌山、広島、愛媛、信州などから発信されていて、佐賀だけでなくいくつかのところで作られているらしい。まとめるとこのようになります。
  • 「瓢柑」という名前の由来には、大まかにいってふたつの説があるようです。ひとつは、「瓢箪」のように細長い「柑橘」なので、「瓢柑」という説(でも、ひょうたんのようなくびれがないなぁ。まあ、あまりくびれのないひょうたんもあるけれど)。もうひとつは、中国古来の「瓢柑」にちなんでいるという説。
  • 愛媛では「唐柑」と呼ばれていたこともある
  • 宮崎県には、「西郷」とか「西郷瓢柑」と呼ばれる似たかんきつがある
  • 手で簡単にむける(うーん、これはむずしかった)
  • じょうのうと呼ばれる袋はやや薄く、袋ごと食べられる
  • 種がある(私がいただいたものには少しだけ入っていました)
  • 果皮はマーマレードにするとおいしい(文旦だからね)
  • 『日本柑橘図譜』(田中諭一郎著)によると、昭和初期に、熊本県の旧天水町(現玉名市)の農家が台湾で栽培されていた「台湾文旦」の接ぎ木用の枝を譲り受けたのがはじまり
  • 「弓削」の由来は不明とも、瀬戸内の島「弓削島」から命名ともありました。
▼1個250g前後
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▼ひとつひとつもスリム
1_2
 
とてもいい香り。これ知っている、夏みかん系のさわやかな香りです。食べてみると、酸味が少ない、やさしい甘さが印象的。グレープフルーツに似ています。
 
瓢柑という名前は中国古来の「瓢柑」にちなんでつけられたというので、手元にある『中国料理素材事典』(原田治著・柴田書店)を見たら、「文旦類」のページに載っているイラストは、「瓢柑」によく似ていますが、記事には「瓢柑」に関する記述はみあたりません。
「文旦」という項目の解説図ということは、中国の文旦はふつうこういう形をしていると考えていいのかしら。記事には、「泰国(タイ)原産の盤古文旦(パヌ・グゥ・ウェヌ・ダヌ)は、瓢形である」とありますから、盤古文旦はくびれているのかもしれない。
 
▼『中国料理素材辞典』原田治著・柴田書店のイラスト
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コメント

クサマ様
詳しい解説をいただき、とても勉強になりました。お客様や仲卸の方と共有させていただきたいと思います。
商品には沢山の情報や歴史が詰まっている。もっと、大切に商品と向かい合って行きたい。記事を見て、強く感じました。
有難うございます。
小野田

投稿: 大洋水産 小野田 | 2014年5月 7日 (水) 20時54分

●小野田さま
さっそくご覧いただき、コメントもちょうだいし、ありがとうございます。
果物も野菜もそれぞれに物語があって、面白いですね。

投稿: クサマヒサコ | 2014年5月 8日 (木) 15時18分

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