野菜の学校(12)きゅうりの食べくらべ
「小白井きゅうり」は半白なので、「馬込半白」と、それを神奈川県で改良した「相模半白節成」、それに半白ではない福島産のF1きゅうりという組み合わせです。
小白井きゅうりはタネが大きく目立ち、タネのまわりのゼリー部分もほかのきゅうりよりも大きかった。私は、ゼリー部分が甘く、香りがあり、味があると思いましたが、苦みを感じた人もいたようです。
馬込半白は水分が少ない感じがしましたが、ジューシーという意見もありました。相模半白節成は、馬込とはちょっと違って、少し果皮がかたかったと思いますが、個体差もあるでしょう。福島産ブルームきゅうりだけが華北系白イボ。食べ慣れた味です。
食べくらべに答はないと思います。野菜は生き物ですから、どんなにコントロールしてもまったく同じものをつくることはできません。多くの人が感じる傾向はあると思いますが、それが正しいとはいえるかどうか、疑問です。というか、答を追い求めることは食べくらべの目的ではない、と言った方がいいでしょう。
食べくらべは、意識して食べることの訓練です。野菜が語ることばに耳を澄まし、理解し、それをわかりやすい言葉で表現する…。簡単ではありませんけれど、[野菜の学校]では、これを大切なことと考えています。
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