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2014年7月15日 (火)

野菜の学校(8)おくいも

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「おくいも」はじゃがいもです。晩生(おくて)のいもだから、「おくいも」なのだそうです。いわき市の南方、福島と茨城の県境にある山玉町でつくられています。「開墾地で祖父が実らせた」いもだそうですが、[野菜の学校]の教室には、いわきリエゾンオフィス実証圃場の「おくいも」が届きました。

 

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じゃがいもは、二度日本にやってきました。
一度目は江戸時代。オランダ人が長崎にもたらしたもので、ジャワからやってきた「ジャガタライモ」⇒「じゃがいも」という呼び名はそのときに始まります。
二度目は明治時代。新政府は、欧米からたくさんの種苗を導入しました。
江戸、明治のどちらが定着したにせよ、全国各地で「救荒作物」としてつくられましたから、たくさんの地方名があります。『日本植物方言集』という書物には、わずかの違いをふくめ262種類もの名前が載っているそうです。
 
いわきの「おくいも」は江戸時代に入ったものの流れか、明治以降のものが伝わっているのか、わかりません。手がかからず、病気に強く、収穫後に芽が出るのが遅いので、重宝され、長く食べられ続けてきたといいます。かなり大ぶりで、でんぷん質が多く、煮くずれしにくい特徴があります。
 
▼いわきリエゾンオフィス実証圃場で

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▼おくいものみぞれ和え

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わさびだいこんのすりおろしも味わっていただきたく、素揚げの「おくいも」にかけるドレッシングに入れました。
  • おくいも 600g
  • わさびだいこん
  • 酢 1/2カップ
  • 砂糖 大さじ1・1/2
  • しょうゆ 大さじ1
  • 削りがつお
  • 揚げ油"
  1. おくいもは皮をむいて2cm角に切り、素揚げ
  2. わさびだいこんはおろして、辛さをみながら、土佐酢に加える
  3. 挙げたおくいもに2をかける"

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