井川の在来作物
静岡の「折戸なす」見学に行った日のランチ、おそば屋さん「たがた」のカウンターに、ゴロンと野菜が並んでいました。井川の在来作物だそうです。▲写真は在来のじゃがいも「井川おらんど」
「これをつくった人」と紹介された望月正人さんは、「あんばざぁ倶楽部 結の仲間焼畑部」の総括代表でいらっしゃいます。「あんばざぁというのは、「いっしょに遊ぼ」という意味」とお隣に座った望月仁美さん。
お話をうかがっているうちに、あんばざぁ倶楽部は「いっしょに遊ぼ」という気持ちで在来作物を作り、その味を楽しむ集まりらしい、ということがわかってきました。「焼畑部」は焼畑で土地を整えて、在来そばを作っている部署(?)です。
これも相当大きいのですが、もっと大きくして、焼いて食べるといいます。新潟の「焼きなす」に似ているのかな。
果皮が黄色いのと、グリーンがかっているのと、2タイプ。「黄うり」が「きゅうり」になったということ、よくわかります。このほかに2タイプあり、みんな「きゅうり」とのみ呼ばれており、「○○きゅうり」という名前はないのだそうです。かつてどの野菜も、たとえば、なすは「なす」、だいこんは「だいこん」、きゅうりは「きゅうり」という呼称しか持っていませんでした。「賀茂なす」「練馬だいこん」「加賀太きゅうり」というような名前がつけられたのは、地域外のきゅうりと区別する必要が出たからです。名前のないきゅうりは、閉ざされていた時代から現れた遺産のように思えます。みそ汁の具にすると聞いたので、やってみました。ちょっと甘くて、かすかに、化粧水のような香りがしました。
江戸時代初期にオランダから日本にじゃがいもが伝わりました。で、「おらんど」はオランダのこと、その当時からつくられ続けているのではないか、といいます。▲写真はいただいた「おらんど」。洗ってみたら3色がはっきり。
大蒜はにんにくのことです。
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