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2014年8月 4日 (月)

野菜の学校(2) 折戸(おりど)なす

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折戸なすは徳川家康ゆかりの地、静岡市の折戸地区でつくられている丸なすです。2005年に始まった復活プロジェクトが成功し、いま、生産農家は8件に増えました。東京の大田市場で取り扱っている数少ない伝統野菜の一つ。「折戸なす」は、家康が好んだといわれ、来年の「家康公薨去400年祭」にむけた動きが盛り上がるなか、注目度が上がっています。

 

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▼折戸なすを復活させた、遠藤亘さん
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2005年に国のジーンバンクに保管されていた折戸なすの種200粒から、遠藤さんと研究所が同数のタネで栽培を始めたそうです。発芽率が同じだったので、その次の年からは、すべて遠藤さんが担当。少しずつ栽培農家を増やしていったと聞きました。
 
▼「折戸なす」はハウス栽培
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このあたりは、温暖で日照時間が長く作物の生長が早いことから、促成栽培の発祥の地とされており、促成栽培のなすが、毎年江戸の将軍家へ献上されていたという記録も残っているとか。ハウス栽培はその伝統に連なるもの、といえそうです。
 
▼タネをとるためのなす
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「折戸なす」のタネは自家採種。採種用のなすは大きく育てます。重いので、白いテープで吊ってありました。
 
▼折戸なすのサラダ風
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「折戸なす」は、食べくらべの中心となる野菜。「蒸し」と「焼き」を用意しますから、試食は生で。白糸とうがらしのしょうゆ漬けをアクセントにしたサラダ風です。薄くスライスすると、生のままでいただけます。
 
 
 

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