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2014年8月 7日 (木)

野菜の学校(5) 静岡市葵区、井川の在来作物

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北は南アルプス、南は駿河湾、その間約83km。静岡市は、南北に長~くのびています。その山間地は、奥静岡、「オクシズ」と呼ばれているところ。オクシズでも、大井川の上流「奥大井」と呼ばれるエリアに井川地区があります。3,000m級の南アルプスの玄関口です。▲写真は井川きゅうり
 
豊かな自然が残る山間地で昔ながらの生活が営まれており、そのなかで、在来の作物がタネ採りをして自家用に作られてきたといいます。今回は、その中から4品目が届きました。
 
▼井川なす
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井川で古くから食べられていたなす。絶滅したと思われていましたが、井川から町中へお嫁に行った方の家庭菜園で作り続けられていたのだそうです。大きくなればなるほどおいしくなる、といわれています。
 
▼井川おらんど
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江戸時代から栽培されていたと考えられる在来のじゃがいも。「おらんど」の名前はオランダから日本に伝えられたことに由来してる、といいいます。皮の色によって赤いも、白いも、紫いもなどの種類があります。地元では、ゆでたじゃがいもを炭火で焼いてみそをつけ、「田楽」にして食べます。また、おでんに入れるとおいしいところから、「おでんいも」という別名もあります。
 
▼井川大蒜
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小粒で赤い在来にんにく。肉質がしっかりしていて、粘りが強いのが特徴。地元ではすりおろして鹿肉と合わせたり、にんにくみそをにします。かつては焼畑でも栽培したとか。井川での呼び名「おおびる」は、平安時代の書物にも登場する、にんにくの古名。
 
▼地這いきゅうり
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一般的にきゅうりは支柱を立てて育てますが、古くから地面を這わせて育てているきゅうりです。昔は水筒代わりに腰にぶら下げていったと言われるほど、水分たっぷり。みそ汁の具にも。緑色のものや黄色いものなど、いくつかの種類があります。名前はまだありません。
 
井川では、古くから焼畑による農業が盛んで、「はたけ」というと焼畑のことだったといいます。やぶを切り開いて焼き、3~4年作物をつくるとやぶに戻されて、20~30年間、地力が回復するまで待ってから、また「はたけ」にする。そんな長い周期で循環させていました。
 
かつて行われていた焼畑が復活をとげ、在来種のそばがつくられています。今年は、[野菜の学校]が開かれた8月2日(土)に、焼畑を行ったそうです。
 
▼焼畑の在来そば粉でつくられたおそば
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[野菜の学校]事前の取材時に、静岡市内「たがた」でいただきました
 
 

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