野菜の学校(8) わさび
- わさびは昔から日本各地に自生。飛鳥時代(592~642頃)には薬草として認識されていた。
- 慶長時代(1595~1625)、安倍川上流の静岡市有東木(うとうぎ)地区で、近くの山葵山に自生していたわさびを「井戸頭」という湧水地に移植。以来地区内でわさび栽培が始まった。これが日本で最初のわさび栽培という。
- 慶長12年(1607年)、有東木の庄屋が、駿府城に隠居していた徳川家康に献上したところ、非常に気に入り、有東木のわさびを門外不出の御法度品に定めた。
- 伊豆地方のわさび栽培の起源はさだかではないが、延享元年(1744年)、天城山の山守、板垣勘四郎が有東木に派遣された際にわさび苗を持ち帰ったのがはじまりという。
- わさびが一般に広まったのは江戸時代後期。文政時代(1818~1830)に、江戸霊岸島の寿司屋与兵衛がにぎり寿司を考案。わさびを使ったことから次第に普及した。
▼以下は、ウェブサイトに紹介されているわさびの機能性
- 抗菌・抗カビ作用:食中毒菌(腸管出血性大腸菌O157、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌等)に対する抗菌効果
- 抗虫作用:大衆魚介類に高率に寄生する線虫の幼虫の活動を抑制
- 抗ガン作用:ヒトの胃ガン患者のリンパ節転移由来細胞の増殖を著しく抑制
- 血栓予防作:わさび独特の「沢の香り」の主成分(西洋わさび、粉わさびには存在しない成分)による効果で、血液中の血小板の凝集を抑制し、血液凝固を防ぐ
- 消化管吸収促進作用:消化管の細胞間結合(における透過性)を上昇させ、消化吸収を促進する
- 骨増強作用:実験で、マウス頭頂骨の骨量増進
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