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2015年2月15日 (日)

野菜の学校(7) いちご

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栃木県は、いちご生産日本一の座を50年近く保っています。この季節の栃木を食べて知る([野菜の学校]のスローガン)には、いちご抜きというわけにはいかないでしょう。。おなじみ「とちおとめ」と新品種「スカイベリー」の2品種に登場してもらいました。

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以下は資料のまとめ

■いちごのプロフィール
  • バラ科オランダイチゴ属
  • 原産地は北アメリカ地方、南アメリカ地方
  • 野生のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていた。現在のイチゴのルーツは南米の品種と、北米の品種が交雑したものといわれている。
  • 日本には江戸時代末期オランダから長崎に伝えられた。オランダイチゴと呼ばれるのはこのため。明治30年代にフランスの品種が導入され、これを改良して“福羽(ふくば)”が誕生し、本格的な栽培が始まった。
  • 終戦後にアメリカから“ダナー”導入。その後“幸玉(こうぎょく)”、“宝交早生(ほうこうわせ)”、“はるのか”などの品種が誕生。宝交早生は昭和50(1975)年代にはいちご全体の6割の生産量を占めた。
  • 1980年代半ばに“女峰(にょほう)”と“豊の香(とよのか)”が登場。食味の良さ、粒の大きさなどで他の品種を圧倒し、10年以上にわたってこの2品種で全国の生産量の90%を占めた。

■栃木のいちご史

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  • 栃木県では、戦後の昭和20(1945)年代に麦類の統制廃止や麻価格の下落などを背景にいちごを導入。昭和27(1952)年に、宇都宮市姿川地区と御厨町(現足利市)で集団栽培されたのが産地の始まりといわれている。昭和30(1955)年代、収益性が高く水稲の裏作として栽培できるいちごは、急速に栽培が広がった。
  • 昭和40(1965)年代前半には「株冷蔵」や「高冷地育苗」などの低温処理による休眠打破技術が開発され、それまで5~6月に出荷されていたいちごが、2月に出荷可能になった。
  • 1985年、栃木県が開発した「女峰」が誕生、育苗技術の開発とあわせクリスマス時期の出荷が実現。
  • 1987年に夜冷育苗施設を導入し、出荷開始時期は11月上旬に早まり、いちごの収益性は飛躍的に向上。
  • 1996年、「とちおとめ」が誕生。2006年には「いちご王国とちぎ」を宣言。

■スカイベリー

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  • 「とちおとめ」誕生から17年後に登録出願。この間約900の組み合わせを交配し、10万株以上の中から選抜。交配は2006年、同期生は約8000株。選抜にたずさわった研究員は「スカイベリーは8000株のなかでも光った存在で、ハウスの植えてあった場所を記憶している」と語る。
  • 2011年商標登録。名称は全国4388件の一般公募の中から選ばれた。「大きさ、美しさ、おいしさのすべてが大空に届くような素晴らしいいちご」の意味と栃木県・群馬県の両県にまたがる日本百名山の一つ皇海山(すかいさん)にもちなんでいる。
▽とちおとめ
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▽スカイベリー
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