野菜の学校(9) なばなの食べくらべ
- 「浅漬け」よりも「ゆで」の違いがよくわかりました。「かき菜」は甘くジューシーで、茎の食感もかた過ぎず、やわらかすぎず、スジっぽくなくてたいへんけっこうでした。「のらぼう菜」はちょっとやんちゃな感じ。味は濃く、これが一番よい、という意見もありました。「三重なばな」はやさしい優等生です。
- 「浅漬け」は、塩の入り方と食感の違いが出ます。大まかにいうと、「ゆで」と似ていますが、あまりいい出来ではないといわれた「のらぼう菜」は、私個人の感想ですが、いちばん塩がとがってないと思いました。
江戸東京野菜。「のらぼう菜」は、埼玉、東京、神奈川にかけて分布します。五日市周辺には、江戸時代に伊奈備前守がタネを配布して栽培をすすめたおかげで、天明・天保の飢饉のとき、多くの住民の命が救われたという話が残っています。
三重の伝統野菜。三重はもともと菜種油の大産地で、油をたくさんとるために摘みとった芯を食べる習慣があり、ここから茎と若葉を食べるようになったといいます。「なばな」は植物名ではなく、花蕾や花茎、葉を食べる菜類の流通上の通称で、三重でネーミングされました。
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