ランチの野菜度 南青山「エッセンス」
◇[野菜の学校2014]10月は、「岩手の伝統野菜・地方野菜」がテーマでした。そのときに講師としてお話をしてくださったのが、宮田恵さんです。内科医・抗加齢医学の認定医として、健康のために岩手のよい食材を広める、食農医連携の「キュイジーヌ・マンスール」活動を続けておられます。東京での第1回メディカルレストランが開かれるという案内をいただき、参加しました。


◇メディカルレストラン第1回のテーマは「品質から語る食と健康・アンチエイジング」です。食材の品質と健康、アンチエイジングについて、医学的な見地からのお話の後、お食事をいただきました。
健康・アンチエイジングには、食材のもっているチカラをいかす食生活が不可欠で、従来の「食品成分表」を参考にすることはできません。むしろ「人の感性で判断すること」と宮田先生はおっしゃいます。
まずは、野の野菜たちが参加者の感性を刺激します。なるほど、続くお料理がより注意深くいただけたような気がする。こういうやり方、面白いと思いました。
- あさつき ピリピリする辛さ。この中で一番辛かった
- ふきのとう いい香りと強い苦み
- 早池峰菜 イソチオシアネートのにおい。葉っぱはやや苦く、茎は甘い
- ルッコラ はじめの甘さから辛さが加わり、甘辛苦い
- セルバチカ 最初甘いが、ピリピリする辛さに変わる
- コリアンダー 茎は最初苦い。塩分のようなうまみを感じた
- ぼうふう セリ科の香り。かすかに辛い
▽アミューズ
八幡平サーモンと干し菊、押し豆腐のねぎ生姜和え
タラのチリソース煮込み
きのことアスパラガスの毛がにのあんかけ
合鴨の広東風ロースト
ぼうふうとうどの煮込み薬膳スープ
ほたてと早池峰菜のリゾット風チャーハン
りんごと白木耳入り薬膳スイーツ
◇薬膳は苦手という人がいます。苦手のモトはたぶん、おクスリっぽい匂いじゃないでしょうか。昔、薬膳料理が入ってきた頃に話題になったお店へ行ったことがありますが、そのときは確かに漢方薬のにおいがして、おいしい料理というよりは、薬効のありそうなありがたい食べものでした。でも、今はどうなんだろう。少なくともエッセンスのお料理は、「薬膳」ぽくありません。スパイスやハーブを中心に薬膳の素材が使われていて、「おいしく食べて健康になる」を旨としている、だから「薬膳」なのだろうと思いました。
◇野菜度は★★★★に近い★★★。これくらいがいいな。
◇今回のお料理は岩手から届いた「栄養密度の高い」食材が材料。これを日常的に食べて健康になる方法があります。お問合せは、宮田先生の「岩手の野菜で毎日キュイジーヌ・マンスール」まで。
■エッセンス
TEL 03-6805-3905港区南青山3-8-2 サンブリッジ青山1F
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