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2015年6月14日 (日)

野菜の学校(4) 南高梅

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「南高梅」と書いて「ナンコウウメ」と読みます。が、東京市場で流通している名前は「ナンコウバイ」だそうです。「南部」と書いて「みなべ」と読みます。正しく読むのはむずかしい、といつも思います。
ナンコウウメは和歌山の特産品。「6次化」などと騒ぎ出すずっと以前から、農家が加工して出荷するという形をとってきました。もちろん、今も一次加工は梅農家。クルマで回ると、大きな農家には干すためのハウスがありました。

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▼以下は配付資料から
<プロフィール>
  • バラ科サクラ属の落葉高木。
  • 中国原産。中国最古の薬物学書「神農本草経」には、梅の実を燻した「烏梅(うばい)」が、肺の働きをよくし、胃を元気づけ、体の中の虫を殺す」などという効用が記されており、今でも漢方薬の材料として下痢や吐き気止め、咳止めなどに使用されている。
  • 日本へは3世紀の終わり頃に伝来した。梅は観賞用として美しいだけでなく、実にさまざまな効能があることが古くから知られていたため、広く利用された。奈良時代には生菓子として加工されていたが、平安中期には梅の塩漬けとして、保存食、食薬品として利用されるようになった。
  • 野梅系、紅梅系、豊後系があるが、実をとるのは豊後系。古城(こじろ)、白加賀、南高などの品種がある。アンズと近縁のため、容易に交雑する。実は2~3㎝のほぼ球形の核果で、5月頃に梅酒用などの青梅、6月頃に梅干し用の黄色く熟したものが出回る。
[南高梅]
  • 和歌山県みなべ町で生まれた梅の一流ブランド。陽のあたる部分は美しい紅がかかり、大きく、肉厚、種が小さく、皮が薄い。桃のような香りがある。梅干し、梅酒、甘露煮などに加工される。
  • 南高梅は1902(明治35)年に高田貞楠さんが発見したことから、もともとは『高田梅』と呼ばれていた。1950(昭和25)年、「和歌山県南部川村(現みなべ町)」内の数十種に及ぶ梅の品種の中から適地適合の優良品種を選ぶため、「梅優良母樹選定委員会」が発足。その委員長を務めた南部高校園芸科の主任教師、竹中勝太郎先生が生徒と共に5年の歳月をかけて行った梅の品種調査の結果、高田家の『高田梅』が最優良品種に選ばれた。1965(昭和40)年に高田梅を「南高梅」と命名し、農林省に種苗名称登録。母樹を接木で増やし、村内全域に広げていった。「南高梅」の名前の由来は、梅の調査に地道に協力した南部高校園芸科の活動が評価され「南高」とついたという。現在南部川村で生産されている梅の7割が1本の母樹から増やされたものである。
<栄養・効能>
  • エネルギー 28kcal、炭水化物7.9g、カリウム240mg、βカロテン当量240μg、食物繊維2.5g/100g。生で食べることはないので、食べる時には塩分、糖分が加わる。
  • クエン酸などの有機酸を多く含み、殺菌作用、腐敗防止、食中毒予防、疲労回復、食欲増進などに有効とされる。その他インフルエンザ、胃がん、糖尿病予防や動脈硬化抑制、鎮痛作用などの働きについても研究されている。
  • 青梅には青酸が含まれる。この青酸配糖体(アリグダリン、プルナシン)をヒトが食べると、胃酸により有毒性を発揮し、痙攣や呼吸困難、麻痺などを起こして死亡するといわれている。ただし、それは大量に摂取した特殊なケースで、果肉を少量かじった程度ではほぼ心配ないといわれる。
  • 梅酒や梅干しなどにすると、アルコール、塩分、干すことなどによって酵素が失活し、毒性が低下するため、問題はない。
<基本調理法・料理例>
  • 梅干し、梅酒、梅シロップ、梅甘露煮、梅エキスなどの他、それらを使った加工品がたくさん作られている。
  • 梅エキスは梅をすりおろし、汁をしぼって煮詰めたもの。昔からの民間療法として、疲労回復、食あたりや頭痛に効くほか、腰痛などにシップするといった万能家庭薬として使われてきた。
▼梅干し
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▼梅ジャム
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