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2015年7月17日 (金)

八百屋塾 新潟のなす②丸なす

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7月の八百屋塾のテーマはなす。お話は新潟市農林水産部農業活性化研究センターの小田切文朗さんです。

◇新潟で栽培されているなすのうち、一番多いタイプは「千両2号」のような長卵形~中長形。次が丸なす。八百屋塾にやってきた丸なすのほか、資料には「笠巻」が出ていました。
 
◇正式な品種名に「なす」がつくのは、「鉛筆なす」「やきなす」「梨なす」「越後白なす」のみ、とのことです。わかりにくいんじゃないかと思って、「なす」をつけてしまうことがありますが、なるほどね、以後意識して、できるだけ品種名に統一しよう。
 
▼越の丸
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地方品種ではなく、新潟県園芸試験場(現園芸研究センター)が、新津市(現秋葉区)時代に育成したF1種。新潟県在来の巾着に、福島県在来の「横田丸」を交配して育成した。夏でも光沢を保ち、京都の「賀茂なす」と匹敵するほど品質がよい。
 
▼島見
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豊栄市島見(現北区)で栽培されていたが、現在は県や新潟市が保存。やや長めの丸なす。収量は多く、果皮は濃い紫。ヘタ下も紫。果肉は緻密でかたい。
 
▼一日市(ひといち)
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新潟市(現新潟市東区)一日市地区で栽培されている、在来種の丸なす。果皮は赤紫色で、黒いなすと違い煮ものや汁ものの汁をよごさない、と喜ばれている。現在、少数の生産者により保存・栽培されている。
 
▼笠巻 ※写真なし
白根市笠巻(現南区)で栽培されていたが、現在は新潟県と新潟市が保存。果皮食は赤紫で、着色不良、つやなし果になりやすい。ヘタ下は薄緑色。果肉がしまり、重い。
 
▼賀茂なす(新潟産)
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これは新潟産の「賀茂なす」、といっていいのだろうか…。商標登録されていないのかしら。と気になって調べてみたら、「申請中」という書類はありましたが、その後はどうなったのか、ネットでは不明です。
 
商標登録をとると、よその人はその名前は使えない。知り合いの千葉の農家は「宿儺かぼちゃ」のタネから育てた立派なかぼちゃを、最近まで「宿儺かぼちゃ」と呼んでいたが、いまは「長かぼちゃ」。
 
「地名+商品名で商標登録できるようになり、地域ブランドの知財化を推進」するといいますが、何もかも商標登録して、なじんだ名前を使えなくしていいのかなぁ。特に伝統野菜の場合、早く手を挙げたところが勝ち、そのほかはこれまで使ってきた名前の変更が必要になる、とすれば、その野菜は全体として大きな不利益をこうむることになりそうな気がする。
 
タキイ種苗は「賀茂なす」というタネを販売している。これを買って栽培すれば、できたなすは「賀茂なす」である。それとも「賀茂なす」は商品名と考えて、新潟+賀茂なす=新潟賀茂なす??
 
それにしても、「本物の賀茂なす」の定義って何だろう。
 

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