野菜の学校(12) 桐岡なすの食べくらべ
佐賀県の中心よりやや西に位置する多久市の桐岡地区でつくられてきた、佐賀の伝統野菜。由来ははっきりしない。
熊本の伝統野菜「熊本赤なす」を、熊本県農業研究センターが品種改良して育成。果実は長く(長さ30cm前後)太い。果皮は赤みがかった紫色。果肉はやわらかく、アクが少なく甘味がある。
収量が多く、つくりやすい。食味がよく、さまざまな料理にむくなど、なすの優等生で、全国的に栽培されている最もポピュラーななす。
◇事前取材時に試食させてもらった「桐岡なす」は、タネがほとんど感じられず、果皮と果肉が一つになったトロリとなめらかな食感はすばらしかった。が、[野菜の学校]に届いたものは意外なくらいタネが入っていました。
◇今回、「桐岡なす」は3人の生産者さんのものがやってきました。姿かたちや熟度など、必ずしも揃っていません。伝統野菜として守り育てて行くために、ブランドの基準づくりや商標登録などの構想もあると聞きましたが、なかなかむずかしそうです。
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