野菜の学校(4) 内藤かぼちゃ
「内藤かぼちゃ」は、新宿御苑のあるあたりで栽培されていた和種のかぼちゃ。それをまるごとカンボジア風のプリンにして、新宿御苑Study&Cafeで提供したとか。「かぼちゃ」という名前はカンボジアに由来するといいますから、ゆかりの地で、ゆかりのスイーツ、という洒落た趣向です。
▼以下は、配付資料から「かぼちゃ」について
<プロフィール>
- ウリ科カボチャ属、南米アメリカ原産。カンボジアで産出されていたことから、「かぼちゃ」と呼ぶようになった。
- 日本かぼちゃ(東洋種)、西洋かぼちゃ(西洋種)、ペポかぼちゃの3種類に分けられる。日本かぼちゃは「菊座かぼちゃ」、ひょうたん型の「とうなす(西京かぼちゃ)」があり、ねっとりとして水分が多く、甘みが少ない。西洋かぼちゃの代表は「栗かぼちゃ」で、粉質でホクホクとして、甘みも多い。ペポかぼちゃは「ズッキーニ」、「そうめんかぼちゃ」など個性的なものが多く、味が淡泊なものや、「おもちゃかぼちゃ」など観賞用のものもある。
- 栽培が簡単で、栄養があり、長期保存できるため、生活に密着した野菜として普及した。
<栄養・機能性>
- 日本かぼちゃと西洋かぼちゃでは、エネルギー、カロテン、ビタミンCなどに差がある。日本かぼちゃは水分が多いこともあり、全体的には西洋かぼちゃの方が栄養豊富。
- カロテン、ビタミンC、Eなども多い。カボチャは重量のある野菜のため、一度にとれる量が多く、緑黄色野菜として摂取しやすい。
<基本調理法・料理例>
- 煮もの、炒めもの、サラダ、スープ、揚げもの、お菓子などに使う。
- 日本かぼちゃは水分が多く、甘みが少ない。だしの味とよく合うので、煮ものに向く。炒めものにするときは、火が通りにくく、焦げやすいので、電子レンジで軽く加熱してから炒めると、焦げつかずに仕上がる。
[内藤かぼちゃ]
- 現在新宿御苑のあるあたりは、江戸時代、信州高遠藩内藤家の下屋敷で、四ツ谷、代々木、千駄ヶ谷、大久保をカバーする広大な広さだった。当時は屋敷内の畑で野菜を栽培し、自給するのが一般的だった。内藤家でもかぼちゃの栽培が盛んで、「内藤かぼちゃ」、「淀橋かぼちゃ」などと呼ばれていた。
- 水分が多く、煮くずれしにくく、ねっとりした味わいの日本かぼちゃ。表面に深い縦の溝があり、「菊座かぼちゃ」と呼ばれる。
運営スタッフの事前取材、今回は東京都内ですから遠足気分です。「内藤かぼちゃ」は小平の岸野農園で作られていました。
▽プリンにするのは小ぶりなタイプですが、いろんな子がいる
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