« 伝統野菜をつくった人々 | トップページ | 野菜の学校(12) くにびきキャベツ »

2015年12月21日 (月)

野菜の学校(11) 雲州人参

1_14

[野菜の学校]12月は島根の伝統野菜がテーマでした。そのひとつとして登場したのが「雲州人参」。鳥取県との県境に位置する大根島で、江戸時代から栽培されている薬用高麗人参です。
今回の講座の事前取材で、大根島へ行ってきました。
 
▼大根島から見た海
1_8
 
大根島は、島根と鳥取の県境、中海(なかうみ)に浮かんでいます。行政区分は松江市八束(やつつか)町。 
「大根島」ってとても心ひかれる名前です。どうして大根島なんでしょう。とうかがうと、この島に、杵築の御崎のたこを捕らえた大鷲が飛んで来たので「たこ島」と呼ばれるようになった、と『出雲風土記』に出ている。たこ⇒たく⇒たいこ⇒だいこんと変化した、という説が有力とのこと。
野菜のだいこんは関係ないのね。モトは『出雲国風土記』ですか。さすがです。
 
▼ 「雲州人参」の圃場。藁屋根が作る日影で栽培される

1_9

2_4

高麗人参は、約200年前から松江市内を中心に栽培されましたが、現在も栽培するのは大根島のみ。出荷できるようになるまでに6年もかかるそうです。連作を嫌い、6年間栽培した後の畑で再度栽培できるのは10~15年後、といいますから高価なはずです。その間の畑では、牡丹の苗や「雲州人参」の圃場の屋根に使う麦わら、近年はそばも栽培されています。
八束町は、長野県、福島県と並ぶ、高麗人参の国内3大産地のひとつ。全生産量の約8割が香港や台湾へ輸出され、残りは「人蔘エキス」や「人蔘粉末」などの加工品として国内で販売されているといいます。
 
▼「雲州人参」を蒸す釜
1_10
 
2013年、大根島にある日本庭園「由志園」に、「人参方」と呼ばれた松江藩のお役所が復元されました。「人参方」は藩財政を建て直すために設置した、人参の栽培から加工販売までを取りしきるところ。「雲州人参」を蒸して乾燥させる、昔ながらの加工工程も見学できます。
 
▼牡丹が知られる日本庭園「由志園」
2_5

1_11

「牡丹」は島根の県花です。大根島での牡丹栽培は約300年前に始まりました。現在八束町は、牡丹の苗の世界有数の生産地になっているとのこと。
 
▼雲州人参のてんぷら
1_12
 
お昼にいただきました。薬用のサイズにならない雲州人参は、「由志園」でのお食事の食用になります。ちょっと苦い。カラダによさそうな苦み。
 
▼再現された「人参方」に掛かっていた額
1_13
 
 

|

« 伝統野菜をつくった人々 | トップページ | 野菜の学校(12) くにびきキャベツ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

野菜(根菜類)」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125662/63100074

この記事へのトラックバック一覧です: 野菜の学校(11) 雲州人参:

« 伝統野菜をつくった人々 | トップページ | 野菜の学校(12) くにびきキャベツ »