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2016年1月18日 (月)

野菜の学校(7) 「潮江(うしおえ)菜」に選ばれた人

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[野菜の学校]は毎月1回1地方を取りあげて開く、伝統野菜・地方野菜の勉強会。その事前取材として、スタッフ有志が現地に行き、講師や生産者、お役所の方などにお話をうかがいます。

1月のテーマ、高知には、昨年12月に行きました。初日の夕食は、講師の押岡洋子さんにアレンジしていただき、「草や」というすてきな野菜料理のお店で、「潮江菜」の生産農家、熊澤秀治さんにお目にかかることができました。熊澤さんは「牧野野菜」復活プロジェクトの中心的存在。もちろん「牧野野菜」の選抜・採種に取り組む「Team Makino」の村田隆則所長もごいっしょです。

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以下は、お酒をいただきながら熊澤さんからうかがった話ですので不正確なところもある思いますが、メモしておきます。
 
ずっと前のこと、熊澤さんは高知出身の宮尾登美子さんのエッセーを読んで、土佐のお雑煮に「うしおえかぶ」という野菜が使われていることを知り、探し始めました。でも、どこにもないし、だれも知らなかったそうです。熊澤さんは気にかかりながらも、なかば諦めていました。
探し始めてから35年経ったある日、高知工科大学の竹田順一さんから、熊澤さんに連絡が入りました。竹田さんの話のポイントは、たぶん次のようなことだったでしょう。
    • 竹田さんの父、功さんはもと幡多農業高校教諭で、若いころ牧野富太郎博士に師事していたこと。
    • 功さんは、牧野博士の指示で、土佐の在来野菜の標本を採取、調査を行ったこと。
    • 採取した在来野菜のタネは70種類以上あり、農家である熊澤さんに託したいこと。
「牧野野菜」というネーミングや「Team Makino」の結成など、環境を整えながら、竹田さんから託されたタネの研究や栽培がスタートしました。
そのなかに「潮江菜」というタネがありました。調べたところ、「潮江菜」というのは熊澤さんが探していた「うしおえかぶ」のこととわかりました。宮尾さんのエッセーを読んでから35年後、ついに「うしおえかぶ」に出会うことができたわけです。
熊澤さんは、「潮江菜」が自分を選んだ、自分は「潮江菜」に選ばれたという感じがした、とおっしゃっていました。
 
▼熊澤さんのハウス
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▼「草や」でいただいた、「潮江菜」と豚肉との煮びたし
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このとき初めて「潮江菜」をいただきました。シャキシャキ感がありますが、繊維は気になりません。おだしがよくしみて、でも潮江菜自身の旨みもわかります。葉の緑色が残っているのも印象的でした。

 

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