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2016年3月 9日 (水)

野菜の学校(3) 三重なばな

3月のテーマは三重の伝統野菜。主役はこの季節の菜「三重なばな」です。

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▼以下配付資料から
<プロフィール>
  • アブラナ科アブラナ属。地中海沿岸が原産とされる。
  • 日本へは奈良時代以前に伝来して食用にされ、16世紀には灯りなどの油をとるための栽培もなされるようになった。明治時代に洋種のなばなが導入され、以後、品種改良が進んだ。
  • 「菜の花」「菜花」「花菜」など、アブラナ科の葉ものはさまざまな名前がつけられて販売されているため区別しにくいが、「菜の花」を代表とする花茎とつぼみ、葉を食べる和種と、「三重なばな」「のらぼう菜」などのように、主に花茎と葉を食べる洋種がある。
  [三重なばな]
  • 伊勢平野は、江戸時代から灯油の原料として菜種の栽培が盛んで、「江戸の灯りは伊勢でもつ」といわれていたという。種から油をとるため、種を多く収穫できるよう芯を摘む摘芯を行っていた。この摘み取った茎や若茎を「摘み菜」として食用にしていたが、あまりにおいしいので市場に出荷したところ、評判を呼び、広がっていった。
  • 昭和30年代には「ツミナ」として出荷していたが、昭和40年代に「なばな」に名前を統一してJAが共同販売を開始。1989年(平成元年)には「三重なばなブランド化推進協議会」が設立されている。
  • 米の裏作として栽培され、米収穫後に種まきをする。10月上旬から3月まで出荷が続き、出荷時期を逃すと、どんどん育ってしまうため、寒さ本番の1~2月は特に忙しい。
  • みずみずしく、やわらかで、ほんのりと苦みがある。「サッとゆがいてアブラ炒め、はじけるうまさの三重なばな」をキャッチフレーズに、日本一の産地になっている。
<栄養・機能性>    
  • 緑黄色野菜でカルシウム、鉄、β-カロテン、ビタミンE(α-トコフェロール)、ビタミンB群、C、食物繊維も多い。同じ緑黄色野菜の小松菜に比べても、たんぱく質やビタミン類、食物繊維を多く含む。
  • 抗酸化作用をもつビタミンACE、辛み成分で抗がん作用がるイソチオシアネートのもとになるグルコシノレーゼが豊富なため、活性酸素を除去し、老化防止や発がん物質の活性化を防ぐ。
<基本調理法・料理例>
  • ゆでておひたしやごまあえにしたり、みそ汁、いためもの、パスタ、天ぷら、漬けものなどに使う。 
 
 

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