湘南ポモロン
湘南ポモロンは、[野菜の学校]2015年2月に神奈川県をテーマにしたとき、講師の北浦健生さんが紹介してくださった「かながわ特産品種」のひとつ。今回、撮影する必要があって、神奈川県のホームページに出ているお店に電話してみました。でも、どこにもありません。栽培しているところはまだ多くないのかもしれないな。
神奈川県のホームページの直売所に聞いて、どこにもなくてもあまり焦らなかったのは、最後にお願いできそうなところがあったからです。高梨農場のFacebook、最近のトップ画像は湘南ポモロン。てことは、可能性は大ってことでしょう。
で、問い合わせたところ、まずは県の担当部署に確認したら、とアドバイスをいただきました。さっそく電話しましたが、県で把握しているハウスの冬春どりポモロンはもう終わっている、とのこと。というわけで、写真は高梨農場のポモロンです。
ポモドーロ+ロングで、ポモロンだそうです。「ロング」というのはイタリアのトマトのタイプ。「生食にもクッキングにも適した」トマトです。10年以上前、「シシリアンルージュ」が登場したときのキャッチフレーズは「生で食べるなんてはもったいない」でしたが、やがて「生で食べてもおいしい」に変わりました。「湘南ポモロン」は最初から、両方おいしいと言っています。
八百屋の匠、杉本晃章さんによると「生で食べちゃウマくないから、焼いて食べるんだよ」と、どんなに言っても「生で食べてマズかった」と言うお客さんがいるのだそうです。「日本人はトマトは生で食べるものって思ってるんだ」。確かにね。日本では生と加熱、両方いけることが大事です。
ポモロンがなっているところを見せていただきました。入ると、モワッとした湿った温かい空気に全身が包まれてしまう。眼鏡はくもりますし、ジワッと汗がわき出てきます。
このハウスの湘南ポモロンは200本あって、みんな2本仕立てなので、ほんとうは400本ある、ということなのだそうです。
高梨さん、「売るのが惜しい」とおっしゃる。みごとにできると、売りたくなくなってしまう…って、アーティストみたいです。
いただいた資料によると「最低夜温8℃まで下げて管理すると、果実の先が顕著に尖る」。尖っている方がイタリアンの血をひいた、本来のかたちだそうです。
高梨さんは尖っているほうがおいしいとおっしゃいますが、私にはその違いはよくわかりませんでした。
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