西洋なしフォーラム-展示3
以下、解説は配付資料を引用しました。
- 収穫時期:9月上旬
- 来歴等:アメリカで1983年に発見されたバートレットの赤色枝変わり。果実全面バラのように赤く着色。
- 収穫時期:9月上旬
- 来歴等:アメリカで1969年に命名。コミス×(セッケル×ファーミングデールの実生)。60~80%赤で覆われる。
- 収穫時期:9月下旬
- 来歴等:アメリカ育成。バートレットO.P.。 外観・果実肥大良好。豊産性。食味は淡泊。
- 収穫時期:9月下旬
- 来歴等:1936年にアメリカで発見されたゴーラムの枝変わり。1943年命名。果皮全体がサビに覆われる。
- 収穫時期:9月下旬
- 来歴等:フランスで19世紀に見いだされた。国内でも生産されるが、栽培がむずかしい。肉質は密で、良食味。
- 収穫時期:9月下旬
- 来歴等:フランスで1894年に育成された品種。大玉で酸勝でサビ多く、欠点が目立つ。
- 収穫時期:9月下旬
- 来歴等:1990年に山形県で育成された、ミクルマス・ネリスとラ・フランスの交雑実生。非常に糖度が高く、香り成分も多い。
- 収穫時期:10月上旬
- 来歴等:フランスで育成。コンファレンス×ドワイエネ・ディベール。酸味少ない。肉質密だが、果汁少ない。
- 収穫時期:10月上旬
- 来歴等:イギリスで育成。グルーモルソー×ウイリアムス・ボン・クレチェン(バートレット)。肉質緻密だが、酸味多い。
- 収穫時期:10月中旬
- 来歴等:来歴不明、長野県種苗商より販売。大果。肉質粗い。
- 収穫時期:10月中旬
- 来歴等:フランスで1864年頃に発見され、明治時代に日本に輸入された。山形県の主力品種。
- 収穫時期:10月中下旬
- 来歴等:アメリカで育成。ドワイエネ・デュ・コミスとマックス・レッド・バートレットの交雑実生。陽光面果皮が赤く着色。大果で食味は淡泊。
- 収穫時期:10月期下旬
- 来歴等:ベルギーで育成。偶発実生。ル・レクチエによく似ている。肉質よいが、甘味不足。
いったい、西洋なしは世界にどのくらいの種類があるのでしょう。wikipediaによると「現在は4000品種ほど存在するとみられる」とか。では、日本には…?
本格的に栽培されている品種はいくつくらいあるのか…、農水省「特産果樹生産動態等調査」で調査の対象になっている西洋なし、2013年度は下記の13品種です。
- ゼネラル・レクラーク
- バートレット
- ブランディ・ワイン
- プレコース
- フレミッシュ・ビューティー
- マックス・レッド・バートレット
- マルゲリット・マリーラ
- ラ・フランス
- ル・レクチエ
- パスクラサン
- レッド・バートレット
- グランド・チャンピオン
- カリフォルニア
今回の西洋なしフォーラムでは、山形大学農学部の村山秀樹教授が「日本の西洋なしの歴史と物語」というお話をしてくださいました。そのなかで、明治5年(1872年)に53品種、明治7年(1877年)に125品種を導入した、と聞きました。明治時代の初め、たくさんの品種が日本にやってきたわけです。
現在、生産動態等の調査対象になっているのは13品種ですが、実際にはもう少し多くの品種が栽培されていると思います。今回の西洋なしフォーラムでも有望な新種を試食することができましたし、調査対象が増えていくことを心から願います。
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