藤沢かぶの焼畑と後藤勝利さん
鶴岡市藤沢地区には藤沢カブと呼ばれる赤白の長カブがある。昭和60年代(1980年代なかば)に同地区の落合美代子さん1人が自宅近くの畑で栽培するだけとなり絶滅寸前となった。そのとき地元の新聞記者や漬け物店「本長」などの支援、焼畑のカブ栽培を続けてきた後藤勝利さんの努力で藤沢カブが復活し、現在も毎年、本物の味を求めて焼畑栽培が行われている。後藤さんの持つ林業と焼畑の複合技術、火入れ前後の地ごしらえのていねいさと畑の美しさには、毎年ほれぼれさせられる。
「藤沢かぶ」を使うお料理が奥田さんの定番になっていることに加え、2007年8月に出版された『どこかの畑の片すみで』と、2011年に公開された映画「よみがえりのレシピ」は、焼畑栽培継続に力強い応援となったことでしょう。
「こういう案内は、いまは若い者がやってくれる」と後藤さん。若者たちは焼畑栽培を学んでいるそうで、今日はほかに用があったので、後藤さん自らお出ましくださったとのことでした。ラッキーでした!
[野菜の学校]で、江頭宏昌先生は焼畑のメリットを8つあげておられます。
- 肥料(NPK)を土が作り出す
- 病害虫や雑草を抑える
- 作物の味や品質がよくなる
- 植物の発芽をコントロールする
- 次の植林に備えて整地できる
- 攪乱による森林植生の世代更新促進と多様性の維持
- 休閑期間の野生動植物の利用
- 山村の美しい景観
焼畑が自然を破壊するというのは、日本の場合は間違いです。
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