新王と新美月
資料をまとめてみると
- 「新王」と「新美月」は、どちらも「おさ二十世紀」×「豊水」を交配して生まれた
- 「新王」と「新美月」は、どちらも「おさ二十世紀」から自家和合性を受けつぎ、自分の花粉で実をつけることができる。ニュースでよく見る、なしの人工受粉作業は不要。なし農家にとっては労力削減になる
- 糖度は「新王」15.0、「新美月」 14.3
- 平均果重は「新王」520g、「新美月」455g
「新王」「新美月」に、「新」という字がついているのは、「新」品種ということだけでなく、「新」潟県農業総合研究所園芸研究センターが育成したなしだからですね、きっと。
フルーツの世界は「品種戦国時代」で、各県がオリジナルブランドの育成、特産化にしのぎを削っているのだそうです。そこで、「新美月」と「新王」は「甘い(糖度が高い)」、「軟らかい」といった近ごろの消費者ニーズを満たしている、期待の品種といいます。
どちらも確かにすごく甘くてジューシー。とても大きくて、撮影した「新王」は460g、「新美月」は400gあります。県の資料によると平均果重は、もっと重く「新王」520g、「新美月」455g。いずれにしてもひとりで食べるとしたら、「まいにち果物200グラム」の2日分以上。ま、「新王」や「新美月」は、ひとりでまいにち食べるくだものではないのでしょう。
「国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省-2015年)によると、2015年の総世帯数は50 361、そのうちの単独世帯は13 517ですから26.8%、4分の1以上が単身世帯です。これは全国平均で、東京では2軒に1軒が単身。「新王」も「新美月」も、ひとり暮らしの人が自分用に購入することは想定されてないとは思いますけれど。
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