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2016年10月 2日 (日)

果樹楽園 うばふところ

1971

山形県上山市で開かれた今年の「西洋なしフォーラム」。1日めは、シンポジウムと試食など青山でのプログラムと同じでしたが、2日目は今回のハイライト、ワイナリーと果樹園見学です。「ウッディファーム」と、憧れの「果樹楽園うばふところ」を見ることができました。

▽園主とその父
1932
右は園主の佐藤数愛さん。左は。この世界で知らぬ人はいない西洋なしフォーラム副実行委員長、佐藤和美さん。園内をご案内いただきました。
 
▽平棚栽培
1969
佐藤さんによると、ひとマスの間隔がだいたい決まっているから、何個ならせるかでアールあたりのトン数がわかるのだそうです。着果量と食味は反比例し、10アールあたり2.5トンくらいがいちばん食味が安定している、とのこと。
 
▽リーガル・レッド・コミス
1939
赤い西洋なしはほかにない魅力がある、と佐藤さんが力を入れている品種。1つの個体に果皮に関連する異なる遺伝子情報が入っている「キメラ」なので、果皮が赤ベタと縞模様になります。佐藤さんによると「赤の遺伝子が強いほど、ストレスで生長が悪くなる」。ということは縞模様のほうが有望?
いま、旭町をはじめ山形県内あちこちでリーガル・レッド・コミスを栽培する動きが始まっているらしいので、そのうち東京でもお目にかかれるかもしれません。楽しみ。
 
▽月味
1965

  • 佐藤和美さんがつくった、日本初の民間育種西洋なし。
  • 中秋の名月のころが収穫適期なので「月味」と命名。食べごろは10月中旬。
  • 2005年品種登録申請。
  • 形は丸い。重量は平均400gくらい
  • ジューシーでメルティングな果肉。香りはラ・フランスに似ている。
  • 糖度は食べごろで15~16度と高く酸度はph3.8~4.0
  • 熟すると果皮の色は黄色っぽく変化し 食べごろがわかりやすい
    ※以上、佐藤さんのお話とホームページから
 
1960
 
以下は案内しながら話してくださったこと、あれこれ
  • この果樹園は佐藤和美さんが5歳くらいのとき、60年くらい前に始めた。当時、ラ・フランスは交配樹として植えていた。
  • 当時の苗木は、「ともだい」といって、たとえばバートレットのタネを蒔き、芽を出させて、接ぎ木した。その後「ヤマナシ台」がいいか、「マメナシ台」がいいか、などといわれるようになり、いまは「マメナシ」が使われている
  • 「バートレットは作ってないの」という質問に答えて
    バートレットの味は悪くないが、20代のときに価格が暴落した。農家が生産量を増やしたら食味が悪くなり値段が下がった。やっていけないのでさらに生産量を増やしたら、食味がまた悪くなった。という悪循環が繰り返されて、消費者に嫌われてしまった。
  • ラ・フランスを売り出したころの話
    最初に横浜の市場へ持っていって試食してもらった。当時は、西洋なしイコール・バートレットだったので、「西洋なし」と言うと食べてもらえない。だから「西洋なし」と言わず、「ラ・フランスですよ」と。すると「うまいな」ということになった。
 
そんな風にして、関東にやってきた「ラ・フランス」は、いまや西洋なしの代名詞です。時間があれば、もっといろんなお話が聞けたと思いますが、ここでランチの時間。見学はおしまいでした。
 
■果物楽園 うばふところ
〒999-3224
山形県上山市皆沢字水無沢1377-7
 
 

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