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2016年12月19日 (月)

神奈川食べる通信 2016年11月号

「神奈川食べる通信」が届きました。細長い箱には、食べる通信に包まれて、「苅部大根」とラー油が入っていました。どちらも横浜市西谷で続く農家の13代目、苅部博之さんがつくったものです。

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「苅部大根」は、東北の在来だいこんのタネをもとに、苅部さんが交配・選抜・育成したもの。『神奈川食べる通信』によると「在来種の魅力を知った博之さんは、伝統を守りたい気持ちと、守りながらも攻めるという気持ちから、他の地域の在来種を横浜に持ってくることを決めた」のだそうです。
 
東北の在来種が横浜で育ち、「苅部大根」になった…。遠くからやってきたタネは、昔からその土地の食を豊かにしてきました。
 
かつて人とともに移動したタネ。古くからその土地で作られてきた野菜について、タネにまつわる言い伝えを聞くことが、よくあります。たとえば、お殿さまの転封によって前の領地のタネが伝わったとか、参勤交代の武士が江戸で手に入れたタネをおみやげに持ち帰ったとか、行商人が広めたとか、お嫁さんが実家のタネを持参したとか…。そうして伝わったタネは、長い時間をかけてその土地の気候、風土に適応し、人びとの好みや思い、使われ方に寄り添っていのちをつなぎ、その地に固有の種になっていきました。
 
「苅部大根」は、西谷が生んだ固定種、と呼んでいいのでしょう。苅部さんは、大根だけでなく、ねぎの育種も始めているとか。神奈川県には、篤農家がたくさんいらっしゃることをあらためて感じました。
 

Photo

今号には、「神奈川で食べるとつくるをつなぐ人」として、よこはま青果塾委員長にして青果卸・藤岡食品株式会社社長の藤岡輝好さんも登場しています。昔からの野菜勉強仲間、大活躍です。
 
 

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