オリンピック・パラリンピックと有機農産物
ロンドン大会から食料調達基準が明確に決められた。その要件はGlOBAL GAP(Good Agricultual Practice)。食品の安全とともに環境に配慮していること(らしい)。日本の調達基準についての説明は、よくわからなかった。
- たれに工夫のある「野菜蒸し」
- たくさん消費できる「だいこんのしょうゆ漬け」
- 私もよく作る「にんじんサラダ」
- りんごがベストマッチの「白菜のじゃこサラダ」
興味をひいたトピックがいくつかありました
- 日本人が生野菜を食べるようになったのは、35年前(ということは1980年前半)。六本木に誕生したサラダバーから
- 「有機農業」という言葉を、英語から翻訳して日本に定着させのは一楽昭雄氏
- 日本の「有機農業」には、「有機的農業」と「有機化学農業」が混在している
- 1990年代は有機野菜バブル。牛肉の自由化にともない、「有機」というラベルをつければ売れることから、偽装表示疑惑も発生
日本の調達基準がよくわからなかったので、ちょっと調べてみました。
- 農水省は、Good Agricultual Practiceを「農業生産工程管理」と翻訳していますが、この訳語には“Good”という意味が欠落している、環境負荷や持続可能性に関する認識が希薄で、安全・安心というところから出ていない、という批判があります。それは、私たち日本人の意識の反映なのかもしれない。
- グローバルGAPはお金がかかり、書類が英語。で、JGAPアドバンスはもっと使いやすくしたのだそうです。「使いやすい」っていうところが、なんとなくクセモノって匂いがします。
- 東京オリ・パラ組織委員会が昨年12月に出した「持続可能性に配慮した食材(農産物・畜産物・水産物)の調達基準について」には、こうあります。
- 食材の安全を確保するため、農産物の生産に当たり、日本の関係法令等に照らして適切な措置が講じられていること。
- 周辺環境や生態系と調和のとれた農業生産活動を確保するため、農産物の生産に当たり、日本の関係法令等に照らして適切な措置が講じられていること。
- 作業者の労働安全を確保するため、農産物の生産に当たり、日本の関係法令等に照らして適切な措置が講じられていること。
1~3を満たすものとして、下記が挙げられています。
ア)JGAP Advance、GLOBAL GAP、組織委員会が認める認証スキーム(って何だろう)イ)「農業生産工程管理(GAP)の共通期盆に関するガイドライン」に準拠したGAP かつ都道府県等公的機関による第三者の確認
「1~3を満たす」には、各項目で「日本の関係法令等に照らして適切な措置が講じられて」いればいい、というように読めますが、この解釈は正しいのだろうか。正しいとすると、これ、もしかして、今までのやり方のまま、何も変えなくていい、ということ?それとも、今までは「適切な措置が講じられて」いなかった、ということなのかな?
こういう書き方には抜け道がいっぱいありそうで、よくわかりません。いろいろあるアレコレを密かにゆる~く認めちゃうんじゃないかなぁ、という感じがします。
日本の農産物輸出は、オリ・パラのレガシーになりうる、というか、「しなくちゃ」みたいなのですが、なんかむずかしそうだ。
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