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2017年2月 9日 (木)

こと九条ねぎ

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NPO野菜と文化のフォーラム主催「ねぎフォーラム」。3つめの講演は、農業生産法人こと京都株式会社の山田敏之社長のお話で「ネギの需要動向と生産・販売戦略について」でした。

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以下、印象に残ったことをランダムにメモしました。
  • こと京都(株)の「九条ねぎ」は、「こと九条ねぎ」と呼ばれており、そのタネは原種を50%以上使っているのがポイント。タネ屋さんが原種(50%以上)とほかのねぎを交配させたF1種で、これは風に弱く作りにくいが、味がいい。ほかの「九条ねぎ」のタネは、作りやすくするために原種の比率を少なくしている。
  • 京都には「ねぎ屋」と呼ばれる、青ねぎをカットしラーメン店に納める業態があり、「ねぎ屋御殿」が建つほど収益をあげている。こと京都(株)は、単なるねぎの生産者から、「農家」+「ねぎ屋」に転身することによって、企業として大きく生長した。
  • 青ねぎが関東の食生活に入ったのは、博多とんこつラーメンにたっぷりのせる、カット青ねぎから。
  • 京都の市場で、関東向けの「九条ねぎ」は高値で取引される。「九条ねぎ」には太いタイプもあるが、関東向けは細ねぎと決まっている。
  • 「6次化」とは加工場を作ることではない。売り方を考えることである。

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「九条ねぎ」は、京都市のホームページに「伝統の京野菜」の一つとして紹介されています。それによると、和銅4年(771)、稲荷神社が建立されたときに、現在の伏見区深草の地で浪速(現大阪)由来の原種の栽培が始まったとされ、平安朝前期承和年代(834~848)にすでに九条で栽培されていたといいます。
 
ということは「九条ねぎ」はやはり大阪由来なのですね。大阪の人たちが、「九条ねぎ」のもとは「難波ねぎ」と力説するのを聞いたことがあります。その話を聞いたとき「難波ねぎ」は、なにわの伝統野菜に認定されていませんでした。「難波ねぎ」のほうが古いのに「九条ねぎ」のほうが伝統野菜として注目される、というニュアンスだったように記憶しています。
 
関東での葉ねぎは、まだ使われ方のバリエーションが少ない。博多ーラーメンの青ねぎも薬味のうちだから、関東では「葉ねぎは薬味」という固定観念からぬけられないのかもしれません。せいぜい「ぬた」に使われるくらいなのは、残念です。たとえばすき焼き。「下仁田ねぎ」もおいしいけれど、「葉ねぎ」もよくあいます。
 
大阪の方たちが、「難波ねぎ」のおいしさの一つに、青い葉の中のヌルを挙げるのを聞いて、「ホウ、そうなのか!」と思いました。青いねぎはビタミンCが多いことで知られていますし、最近の研究でヌルは免疫力を上げることがわかったと聞きました。関東近県で作られる、太めの葉ねぎも出てきています。葉ねぎは食べ方とともに、もっと浸透していきそうな気がします。
 

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