« 山形の在来きゅうり | トップページ | 「いわき昔野菜」のきゅうり »

2017年8月 8日 (火)

山形の在来きゅうり-畔藤(くろふじ)

3095

江戸東京野菜コンシェルジュ協会の上原恭子さんに、私たち【伝統野菜プロジェクト】が<在来きゅうりフェスタ>を企画していることをお話ししたら、「畔藤きゅうり」を分けてくださいました。上原さんは、白鷹町観光交流大使なのだそうです。
 
「畔藤きゅうり」は、山形県白鷹町で古くから作られており、「おきたま伝統野菜」のひとつです。でも、今回の<在来きゅうりフェスタ>が開かれた7月末は収穫期が過ぎており、残念ながら登場することはできませんでした。

3106

1116

畔藤きゅうりのプロフィール ※山形在作研編纂『どこかの畑の片隅で』などから引用
  • ルーツは、明治以前、畔藤地区の篤農家が伊勢参の途中、東海道中での宿で、タネと栽培技術を得たものとされる
  • 「畔藤きゅうり」は飛び節成性で、果実がまばらにしかつかず、収量性が低い。その姿は直径3cmあまり、長さ30~35cmと細長い
  • 現在「畔藤きゅうり」の栽培者は数人いるが、採種や栽培技術を持っているのは、畔藤きゅうり保存会会長の新野惣司さん(85歳)のみ
  • 「畔藤きゅうり」は1965年に一度市場から姿を消した。原因は、1950年代半ば以降に流行しはじめた白イボ、長さ20cmのいわゆる「短系」で、収量性が高い。当時「畔藤きゅうり」の価格は白イボの8分の1にまで下がったこともあるという。収量が少ない上に、価格は8分の1! きゅうり農家が短系白イボに移行していくのは、当然のことだ。新野さんも1954年から、短系に切り替え、「畔藤」を手放してしまったそうだ。再び新野さんの手にタネが戻ってきたとき、地域の歴史と文化を伝えるものを絶やしてはならない、と決めて、1963年に栽培を再開。保存活動を続けている。

▽畔藤とF1(近くのスーパーで入手・品種など不明)

F13100_4

F11107_3

F11122_2

▼【伝統野菜プロジェクト】ミーティングで

6440

【伝統野菜プロジェクト】のミーティングで「畔藤きゅうり」を試食しました。ちょうどプロジェクトメンバーが菜園で栽培した「椎葉村の在来きゅうり」と、近くの直売所で入手した「馬込半白」を持参。「ミニミニ在来きゅうりフェスタ」状態になりました。※写真は上から「椎葉村の在来きゅうり」「畔藤きゅうり」「馬込半白」
 
▽畔藤きゅうり(右)とF1との食べくらべ
F16470
「畔藤きゅうり」をいただいてからミーティングまでの間が開いてしまったので、ナマではなく、塩もみを食べくらべ。「畔藤」について、次のような意見が出ました。
  • 果皮と果肉のバランスがよく、果肉が口の中で崩れていく食感が印象的
  • 香りがいい
  • みずみずしくさわやか
  • 嫌みがない味
  • 果肉がしっかりしていて食感がいい
  • さわやかな苦みがあり、「苦さわやか」、「苦あま」というコトバが出た

このことを上原さんに報告したら、白鷹町から、他の方たちの意見とともに掲載した、と広報誌「しらたか」を送っていただきました。Photo_2

 

 

|

« 山形の在来きゅうり | トップページ | 「いわき昔野菜」のきゅうり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125662/65638445

この記事へのトラックバック一覧です: 山形の在来きゅうり-畔藤(くろふじ):

« 山形の在来きゅうり | トップページ | 「いわき昔野菜」のきゅうり »