マイクロきゅうり
これ、見たことあります。「○×メロンともいうらしい」と藤岡さん。
アメリカでは家庭菜園でかなり栽培されているらしく、いくつものサイトがあります。それもふくめ、ちょっと整理してみました。
- 学名:Melothria scabra
- 和名:きゅうりメロン、クカメロン、マイクロきゅうり
- 英名:mouse melon、Mexican sour gherkin、cucamelon、Mexican miniature watermelon、Mexican sour cucumber、pepquinos
- スペイン語(現地の言語):sandiita(小さいスイカ)
- 原産地:メキシコ、中央アメリカ
▽プロフィール
- きゅうりの仲間だが、原産地はメキシコから中央アメリカにかけて。インド(ふつうのきゅうりの原産地とされる)ではない
- 中央アメリカでは、(“ pre-Columbian times ”てことは)コロンブスたちスペイン人に侵略される以前から食べられてきた、“'Aztec community’s diet”つまりメキシコ原住民の食にとって重要な作物で、最近までヒミツにされていた。食だけでなく、医薬にも利用されたらしい
- 1866年、フランスの植物学者Charles Victor Naudinによってはじめて科学的に解説された。植物分類学的にはアフリカのものと近縁であることから、議論になっている
- 1987年、オランダの会社が発見してヨーロッパに持ち込み、その後、タネの販売を始めた。アメリカとアジアで栽培が始まったのは最近だが、人気が急上昇している
- スペイン語の名称はいろいろあり、英名も多い。なかでも“mouse melon”という呼び方は、“sandia de raton” (スペイン語のmouse melon)に最も近く、現地の人の感じかたをよく伝えているのだそうだ
- “cucamelon”(クカメロン)は、、“cucamber melon”を略したもの(でしょう)。翻訳すれば「きゅうりメロン」
- “Mexican sour gherkin”は「メキシコの酸っぱいガーキン」。“gherkin”というのは、きゅうりの種類で、ピクルスに使われる小さなタイプ。ピクルスそのものを指す例もあり、いずれにしても植物分類の用語ではなさそうだ
▽食べ方
- 強火で炒めるとおいしい、ガーキンのようにピクルスにする、生のままサラダや刻んでサルサに入れる、シャーベットにする、ダークチョコレートにもマッチする
- サイズが小さいから栄養的にも乏しい、と思っちゃイケマセン。次世代のスーパーフードになる、といわれているらしい
- ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維が豊富で、カロリーが低い。心臓病やがんのリスクを下げる、のだそうだ
▽サイズの表現
- 実が小さいことは、「ぶどう大」と表現されることが多いが、なかには「mouse(ネズミ)サイズのピクニックに完璧な大きさ」とか「ドールハウスのメロン」。なるほど
計ってみたら2個3グラム、ということは1個1.5グラム前後。酸味があり、パリパリというか、カリカリというような食感が特徴です。私は、サラダに入れていただきました。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
- トラウベンモスト(2020.07.20)
- 伊吹大根の「ぜいたく煮」(2020.06.30)
- 伊吹大根のぬか漬け(2020.06.25)
「食」カテゴリの記事
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
- トラウベンモスト(2020.07.20)
- 伊吹大根の「ぜいたく煮」(2020.06.30)
- 伊吹大根のぬか漬け(2020.06.25)
「野菜(果菜類)」カテゴリの記事
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- 福島秀史さんの畑 内藤かぼちゃ(2019.08.07)
- 福島秀史さんの畑 真黒(しんくろ)なす(2019.08.07)
- 福島秀史さんの畑 馬込半白節成きゅうり(2019.08.06)
- 大江戸味ごよみ 6月17(月)寺島なす(2019.06.17)
コメント