毛馬(けま)きゅうり
- 概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜
- 苗、種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子等の確保が可能な野菜
- 府内で生産されている野菜
「おおむね100年前」っていうことは、来年になると1年繰り上がるのね。「おおむね」だけど少しずつ動いていく。なるほどね、100年くらいその土地で作り続けている野菜は、もう「伝統野菜」と呼んでいいんじゃないの、てことだ。
伝統野菜の定義は地方によってさまざまです。土地の事情に合わせて考えられている、と同時に、その土地の人たちの気質も現れているような気もします。
以下は、藤枝國光氏の「毛馬きゅうり」の記述から
- 春型雑種群に分類
- 来歴は不明だが、江戸時代から明治にかけて成立
- 細いつる、早い生長などの特性は華北きゅうりに近い
- 在来種に華北きゅうりが交雑したもの
- 優美な長形果
それから、東大農園の手島さんに見せてもらった「南園黄瓜」と「三香黄瓜」。どちらも中国のきゅうりと聞きました。
今回、この<フェスタ>の前に、京都・大阪取材旅行を決行しました。直前に京都でおこなわれる「きゅうり封じ」という行事を見たかったのです。きゅうりで厄を封じてもらった後、大阪へ。黒門市場で「毛馬きゅうり」を探しました。
黒門市場の通りに入ると、ふんいきが前とずいぶん違います。人がいっぱい。混んでいて、賑やかで。海外からの旅行客が食べながら歩いている。お祭りみたいでした。
変貌を遂げた黒門市場に伝統野菜の八百屋さんはあるのだろうか。ネットで探してたどり着いたのは「プロデュースマーケットやすい」。前に来たときのお店とは違います。が、「毛馬きゅうり」もありました。
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