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2018年3月 8日 (木)

高知、江本農園の「アンテナスイカ」

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2月下旬、箱が一つどーんと届きました。「江本農園 アンテナスイカ made in Kochi」というラベルが貼ってあります。思いがけない届けものににビックリして開けてみると、お手紙が入っていて、そこには「…あのときは収穫から一カ月近いスイカしかなかったので、どうぞ収穫したての真冬のスイカをみなさまで…」とありました。

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「あのとき」というのは、1月の下旬。勉強会<土佐によみがえる牧野野菜>の準備に、取材させていただいたときのことです。江本農園は、牧野野菜のコレクションにあるすいかの栽培を担当している、すいか専門の農家さん。すいかの復活で、魅力ある牧野野菜が増える、と期待されています。
 
▼「牧野野菜」のリスト
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上記リストのなかのすいか栽培を担当するのが、「スイカ屋えもと 江本農園」、すいか専門の農家さんです。

 
▼江本農園
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スイカのハウスが並んでいる向こうに太平洋が見える、素晴らしいロケーション
 
▼1月にお邪魔したときのスイカのハウスのなか
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江本農園のすいか栽培のポイント、1つめは「空中栽培」「宙づり栽培」「吊り下げ栽培」「立体栽培」などと呼ばれる方法。すいかがハンモックに揺られているようです。光合成的にメリットがあるのだそうです。それとこれ、形や色など外観も美しく育つんじゃないかしら。 

2つめのポイントは、「一木一果」。つまり、マスクメロンのように、1株に1個だけ実をつけ、たいせつに育てられている、ということ。

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ポイントの3つめは水やり。すいかはほとんど水でできていますから、味を決めるのは水。「スイカ屋えもと」さんならではの水分コントロール、と拝察します。

春、秋、冬、と年に3回もすいかを収穫する江本農園。お邪魔した1月末は、収穫から1か月ほど日にちが経っていました。江本さんは「本来のおいしさではないんですよ」と念を押しながら切ってくれました。私たちは「十分においしい!」「甘い!」「冬にすいかが食べられるなんて、なんか不思議!」「皮が薄いよね!」と感激しながらいただきました。

▼1月にいただいた「アンテナスイカ」
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「収穫から日にちが経っていて…」とおっしゃいますが、「えーっ! 1か月も経っているの?!」という驚きの味でした。
 
今回、収穫したての「アンテナスイカ」を送ってくださったのはその「リベンジ」というわけでしょう。プロジェクトメンバーが集まるときに味わうことになりました。
▼【伝統野菜プロジェクト】メンバーみんなでいただきました
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スペイン料理店でいただいた「アンテナスイカ」。お料理の最後、フルーツの盛り合わせに登場しました。
このシーズンにこんなにおいしくいただけることに、みんなビックリ。以下はメンバーの感想です。

  • 1月にいただいたものに比べて、さすがにみずみずしい
  • 甘さも、果肉の具合(固すぎず、粉っぽくもなく)、ジューシーさもほどよい
  • 皮の近くまで甘い
  • この時季にいただけるのは贅沢すぎる
  • 賞味できて感謝

ほんとうにごちそうさまでした。

※勉強会<土佐によみがえる牧野野菜>については、こちらをごらんください。⇒ここをクリック
 
 

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