食べくらべ-3 やっぱりF1が人気
今回の食べくらべに登場した固定種は、「<宮重」「美濃早生」「白首夏」の3品種です。
「美濃早生」は、「美濃」と表示されていました。が、一般的には「みの早生」とひらがな表記が多いと思います。それはなぜか。関東のタネ屋さんの解説は、「みの早生だいこん」と品種名をひらがなで表記し、「本品種の由来は、早生練馬の改良種説、美濃地区からの移入説、島大根からの変異説など、いくつかの説がありますが、はっきりしていません」。
でも、ここは濃尾平野です。「美濃早生」ですね。
▼白首夏
「白首夏」は「古くから‘時無し系’として栽培されてきた」そうです。「時無し」は、京の伝統野菜の本に登場します。それによると、「文政初年ごろ(1810)に、東九条村(現南区東九条)の小山藤七が極晩生の大根を「藤七大根」と名づけて売り出したのが始まり」で、「広く各地に普及し、端境期大根としての需要が多かった」といいますから、この「白首夏」もその血筋の可能性ありです。
さて、食べくらべただいこんは、固定種3品種、プラスF1は、「福ほまれ(みかど協和)」、「つやっ娘(松永種苗)」、「彩色健美(松永種苗)」、「献夏(サカタ)」、「耐病総太り(タキイ)」、「しろうま(松永種苗)」、「味ちびこん(松永種苗)」、「紅くるり(松永種苗)」の8品種。計11品種。参加したのは30人近く。仕事で野菜に関わっている人がほとんどです。
食味の人気投票をした、その結果は、1位~3位までF1でした。私も食べやすかったのはF1の人気筋です。でも固定種も、5位に「美濃早生」、6位に「白首夏」と健闘。ツラくなっている時期なのに、エライ。
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