後関晩生、ごせき晩生
1月第3週の日曜日は、東京の八百屋さんの勉強会「八百屋塾」でした。テーマは「冬の葉野菜」。集まったたくさんの葉っぱたちのなかで、ひときわ目をひいたのが、大きく育った東京の伝統小松菜「後関晩生」(江戸川区産)です。野菜を運ぶ箱の上にのっているので、だいたいの大きさがわかります。50㎝はあったのではないでしょうか。
「後関晩生」は江戸東京野菜のひとつです。JA東京中央会の定義によると「小松菜発祥の地、江戸川区の後関種苗が、昭和25年より晩生小松菜の一系統から集団淘汰を続け固定。昭和38年に「ごせき晩生小松菜」と命名、市販しました。後関種苗は既に無く現在は、日本農林社が扱っています。」
なので、「後関晩生」ではなく、「ごせき晩生」と書くのが正しいのですけれど、今までずっと「後関晩生」と書いていたので、そのままいくことにします。
なので、「後関晩生」ではなく、「ごせき晩生」と書くのが正しいのですけれど、今までずっと「後関晩生」と書いていたので、そのままいくことにします。
驚いたのは、このビッグサイズにしてとてもおいしいことです。特に生がすごい。茎の部分は甘くてジューシーです。加熱するとちょっと筋が気になるかも、ですが、育ちすぎた感じではありません。
今まで出合った「後関晩生」の写真を並べてみました。色も姿もずいぶん違うような気がする。これが在来の野菜の特徴なのかもしれません。
産地のメモがないのですが、前後のメールから考えると、西東京市か小平市のどちらかの可能性が考えられます。いずれにしても、葉の色は浅く、やわらかそうで、スーパーマーケットに並んでいるフツーの小松菜とは違います。
「後関晩生」は左のほう。江戸川区産です。右は同じ江戸川区産のF1で、左とは茎の長さが違います。青梗菜の血が入っているからでしょう。
宮寺光政さんの「後関晩生」。圃場は小平市にあります。
葛飾産「後関晩生」。昔のタイプにしては、葉の色が濃すぎる感じがしますが…。
撮影メモには確かに「後関晩生」と書いてありますが、何か間違ったのではないか、というような姿。パッケージを写したカットを確認したところ無地。何も書いてません。なので産地不明。こういうこともあるのかなぁ、と思います。
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