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2019年7月17日 (水)

BIZARRE EDIBLE PLANTS--Unknown Delicacies--

Bizarre-edible-plants
ネットで見つけて取りよせた本“BIZARRE EDIBLE PLANTS”が届きました。“BIZARRE”は「奇妙な、奇怪な」、“EDIBLE PLANT” は「食用植物」。『ビザール・エディブル・プラント=奇妙な食用植物』というタイトルです。本を開けると、自然が創造するカタチの、ありえない奇妙さ、ユニークさから目を離すことができません。

▲BIZARRE EDIBLE PLANTSの表紙
この植物は「フォリスマ ソノラエ」というムラサキ科のサンドフード。アメリカ、ソノラ砂漠北部に生息する、さまざまな植物に寄生。地下茎と頭上花の茎部が生で食べられる。新鮮な茎はペパロニ・ソーセージの匂い、加熱調理したにんじんのような味がするという。

“BIZARRE EDIBLE PLANTS”は、伝統野菜の勉強仲間、小野地悠さんが関わった食用植物探検の記録(共著)です。
小野地さんはよく私たちの勉強会に参加してくれていたのですが、「最近、姿を見ないね」「スゴい未開地へ行っているようだよ」「プラントハンターといっしょらしい」と話題になっていました。
その冒険の旅は、最後に会った「山形在来作物研究会フォーラム2017」のとき、すでに始まっていたのでしょう。いっしょにいた、やたら迫力のある外国人が、この本の著者、ジョセフ・シムコックスさん、ボタニカル・エクスプローラー(植物専門の探検家)です。小野地さんは、シムコックスさんの日本でのエディブルプラント・ハンティングをサポートして、その後いっしょに西パプアなど未開の地の食用植物探検に出かけ、今や、シムコックスさんの探検チームのメンバーになっています。

ジョセフ・シムコックスさんは、年間60~80フライト、350日くらいをホテルで過ごすといいます。これまでに見つけて食べた植物は1万種類以上。そのコレクションは、世界の植物園や種苗園で栽培、利用されているとのこと。稀少な多肉植物を広めたことでも知られています。「ボタニカル・エクスプローラー」とはそういうシゴトなのですね。

シムコックスさんが、この本について語っている部分を引用します。

----人類が現れてから現在に至るまでの過程では、現代人が扱っているものより、もっとたくさんの何万種もの植物の利用を試みてきたはずなんだ。自然の恵みを見つけられないのは現代人が知識に乏しいからだと思う。これからは自然の恵みの宝物を再発見して、その豊かさを享受していかなければならない。----(略)----この本のタイトル“Bizarre Edible Plants--Unknown Delicacies”には、人間を再び自然の恵みの探索へ誘うという思いを込めているんだ。

▼貴重な写真を満載。了解を得て一部を紹介します。
▽左ページ:アカンソシオチス ナウディアヌアヌス(ウリ科)、右ページ:アダンソニア ザ(アオイ科)
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▽左ページ:フクシア マゲラニカ(アカバナ科)、右ページ:グロソネマ パリアンス(キョウチクトウ科)
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▽左ページ:ヒドノラ アラビカ(ヒドノラ科)、右ページ:ヒドノラ ヨハニス(ヒドノラ科)
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▽左ページ:スタンゲア ヘンリキ(スイカズラ科)、右ページ:スタンゲア リザンサ(スイカズラ科)
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以上、ランダムに選んだ4見開き。このほか、もっと奇っ怪な食用植物の写真がたくさん掲載されています。本の扉は植物探検への入口。さあ、小野地さんとともに「クレージーな旅」へ出かけましょう!

■本はこちらから入手できます
STRAIGHT BIZARRE BOOKS

■ジョセフ・シムコックスさんのサイトはこちら ↓
JOSEPH SIMCOX “About Team Photo Journal and Video Archive”

 

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