福島秀史さんの畑 滝野川ごぼうの花
私たち[伝統野菜プロジェクト]は、12月に「在来ごぼうフェスタ」を開くことになり、その準備に、ごぼうの情報を集めています。
「あ、ごぼうの花だ!」
先日、江戸東京野菜の勉強会で、「滝野川ごぼう」の花が展示されていました。持ってきてくださったのは、江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事で多摩・八王子江戸東京野菜研究会代表の福島秀史さん。その畑を見たい、タネ採りを見学したい、と強引にお願いし、八王子市川口地区にある畑にお邪魔しました。
といっても、もともと福島さんは農家ではありません。大学卒業後歩いたのは広告畑、あることをきっかけに食と農に特化した広告会社を立ちあげる一方、2017年からは農地を借りて生産者になりました。その「あること」というのは、八王子に伝わる「高倉だいこん」の生産者はたった一軒になってしまった、と知ったことでした。その農家は偶然にも福島さんの妻の親戚だった! 結婚以来食べてきたたくあんは、その「高倉だいこん」だった、というわけです。
ごぼうの花が咲いていたのは、街道から坂道を登っていったところ。野鳥の鳴き声が響く、深い緑に囲まれた畑でした。
雨というほどではないのですが、しばらくするとしっとり濡れてくる、霧の中にいるような朝。ごぼうの花は、水滴をキラキラさせて咲いていました。やがて、タネの詰まった実がなります。福島さんには、タネ採りの時期にまたお邪魔したいとお願いしました。
■滝野川ごぼう(JA東京中央会のサイトから)
この品種は江戸時代元禄記(1688〜1704)に滝野川村(現在の北区滝野川)で鈴木源吾により改良、採種され、地名を取って滝野川ゴボウと名づけられました。国内で栽培されるゴボウの9割以上はこの品種の血を受け継いでいます。
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