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2019年8月31日 (土)

大江戸味ごよみ 8月31日(土)早稲田みょうが

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。8月31日(土)のテーマは「早稲田みょうが」です。

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江戸の頃、早稲田は「水田にあらざれば悉く是れみょうがなり」状態だったとか。時代は明治に入り、大学創立に伴って水田もみょうが畑も姿を消していく。が、どこかに生息しているはず、と江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂氏が、早大生を中心に探検隊を組織し、2010年、ついに早稲田みょうがを発見した。現在、「江戸東京野菜」の一つとして栽培されている。

江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂先生が、早稲田大学の学生たちを組織した「早稲田みょうが探検隊」。その文学部校舎の斜め前に穴八幡神社があります。「早稲田みょうが」の農業説明板があるというので行ってみました。

▼農業説明板がある「公園」(と社務所の方は案内してくれました)
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▼緑のなかに案内板
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江戸時代、早稲田村はミョウガの産地としてその名を知られ、周辺の農家の人達は豊作祈願に当社を訪れていました。当神社の北を流れる神田川流域にはかつて水田が拓け、また、神田川へのなだらかな北斜面には、昔からミョウガが自生していました。ミョウガはショウガ科の多年草で、保水力がよく、しかも水はけのよい所で、品質の良いミョウガがそだちます。

徳川幕府が発行した「新編武蔵風土記稿」(1828年)にも紹介された早稲田のミョウガは、土地柄大振りで香りがよく、全体に赤みが美しいので、薬味のほか漬物や汁の具などに用いられました。ミョウガを食べると物忘れをするという言い伝えがあるものの、独特の風味は江戸庶民に好まれ、江戸後期には畑で栽培されていました。

明治十五年に大隈重信によって東京専門学校(後の早稲田大学)が創立された以降は、宅地化が進み、水田とともにミョウガ畑も減少の一途をたどり、今では早稲田のミョウガを味わう事はできなくなってしまいました。

▼四つ角にある神社入り口
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▼裏口から入ると「江戸名所図会」の拡大図
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急な階段を上ったところにあるのは今もおなじです。

▼本殿
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▼「穴八幡宮御由緒」が掲示されていました
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<御祭神> 應神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)
<御祭礼> 大祭 9月15日 夏祭 5月15日 春祭 1月15日
<御由緒> 康平五年(1062)奥州の乱を鎮圧した源義家(八幡太郎)が凱旋の折り、日本武尊命の先蹤にならってこの地に兜と太刀を納めて氏神八幡宮を勧進し、永く東北鎮護の社として祀られました。
 寛永十八年(1641)社守の庵を造るために南側の山裾を切り開いたところ神穴が出現し、この時期から穴八幡宮と唱えられるようになりました。同年この地に居住していた幕府の祐筆大橋龍慶が方百間の地を献じ、社殿を壮大に造営しました。この頃神木の松から瑞光を放ち、色々奇瑞のあったことが、三代家光将軍の上聞に達し、当社を江戸城北の総鎮護として総営繕を命ぜられました。
 慶安元年(1648)社殿再興の折りに幕府から氏子として牛込郷三十六ヶ町が定められ、翌年の慶安二年(1649)社殿を始め数々の殿舎が竣工し、八千八百余坪の境内地に壮麗な建物が櫛比して将軍家祈願所としての規模も整い、以後江戸屈指の大社として重んぜられました。その後も幕府により数次にわたって造営・営繕が行われましたが、特に元禄十六年(1703)の造営は、江戸権現造り社殿として壮麗を極めました。
 安政元年(1854)青山火事のために類焼し、幕府より造営料などが奉納されましたが、幕末の多事と物価高騰のため仮社殿のまま明治維新を迎えました。その後、昭和初年に旧事の盛観に復しましたが、今次大戦により社殿はことごとく罹災しました。しかし戦後はいち早く仮社殿により再興し、その後崇敬者の御芳志等により平成元年から慶安・元禄の江戸権現造りの当社設計絵図を基に御本殿御社殿の造営をはじめ、平成十年の随神門竣工をもちまして往時を偲ぶ姿に復し、引き続きその他の再建、また境内地の整備に着手し今日に至っています。

 

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