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2019年9月 4日 (水)

大江戸味ごよみ 9月4日(水)早稲田みょうが

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。9月4日(水)は、8月31日(土)に続き「早稲田みょうが」です。

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さわやかで独特の風味、美しい色合い。みょうがの薬味としての魅力は格別だ。しかし、食べると物忘れをする、といわれのない難癖をつけられている。落語「茗荷宿」は、大金を持っている客にみょうがを食べさせ、金を忘れさせようとするが、客が忘れたのは金ではなく宿の支払いだった、というお笑い。「吸口に入れる茗荷をもう忘れ」と川柳子も。

みょうがの話をしていたら、小学校の国語の教科書に「みょうがのやど」という話が載っていた、と言う友人がいました。えーっ、茗荷宿って落語じゃないの? とちょっとびっくりしましたが、考えてみれば「欲張りはイケマセンよ」という、なかなか教訓に満ちたお話。調べてみると「まんが日本昔ばなし」でもとりあげられたし、岩手県の民話でもあるらしい。民話に出てくるということは、きっと古くから食べられてきたんだろう、と思い、みょうがについてちょっと調べてみました。

  • 植物分類的には「ショウガ科ショウガ属」
  • 原産地は東南アジア ※日本原産という説もあるが、『魏志倭人伝」(3世紀頃)』の中で「日本人はみょうがを食べない」ということが書かれているという。「物忘れ伝説」にはお釈迦さまも出てくる。で、私は日本原産ではない可能性に一票。
  • 7世紀頃の日本の資料には、みょうがの漬けものと思われる記載があり、この頃にはみょうがを食べていたようだ。
  • 日本には自生。栽培もしている。
  • みょうがを食ベるのは日本だけで他の国には食べる習慣がない、という説もあるが、台湾と韓国の一部でも食用とするという説もある。
  • ふつう「みょうが」と呼んでいる食用部分は、花穂、「花みょうが」「みょうがの子」ともいう。
  • みょうがは俳句の季語にもなっている。「みょうがの花」は初秋、「花みょうが」は仲夏、「みょうがの子」は晩夏、「みょうがたけ」は晩春、と細かい。愛されているんだね。
  • 農林水産省の統計(2016年)によると、収穫量のトップは高知県で4,733トン(90.86%)、2位は約137トン(2.63%)の奈良県、3位は約101トン(1.94%)の群馬県。

▼江戸東京野菜「早稲田みょうが」の畑(2017年6月21日撮影)
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練馬区の井之口喜實夫さんは早稲田みょうがを栽培。みょうがの子(花穂)の収穫は9月下旬~10月中旬。早春にはみょうがたけも出荷しています。

 

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