大江戸味ごよみ 9月11日(水)生姜祭
「しょうが祭」と呼ばれるお祭り。青葉高先生の『野菜の博物誌』(八坂書房)によると、江戸時代、和暦の八朔を「生姜節句」と呼び、各地の神社で生姜市が立った。そこで、「生姜祭」と呼ばれたそうです。八朔というのは、旧暦8月1日。新暦では年によってズレ、8月25日頃~9月23日頃のいつか、今年は8月31日でした。
「各地の神社で」と青葉先生はおっしゃっていますが、いま、どのくらい残っているのでしょうか。私が行った、しょうがを売っていたお祭りは、芝神明宮の例大祭「だらだら祭」、あきる野市二宮神社の「生姜祭」、福岡筥崎宮の「放生会」の3か所。金沢市にある波自加彌(はじかみ)神社の「はじかみ祭」にも行きましだか、これは6月15日ですから、由来というか縁起が異なりますね、きっと。
▼芝大神宮の「だらだら祭り」(2010年撮影)
今年は9月11日(水)から21日(土)まで。日本一長い期間行われるから「だらだら祭り」という。ハイライトはお神輿が練り歩く午後。
▼生姜切り蕎麦
近くのおそば屋さんで食べられる、だらだら祭名物の特別メニュー
▼あきる野市の「生姜祭り」(2009年撮影)
「風邪を引かない」「一年間無病息災厄除」など、どのお祭りで売られるしょうがも、ご利益は似ている。
▼福岡筥崎宮の「放生会」(2008年撮影)
「昔、このあたりはしょうがの産地だった」のは、東京の芝神宮と同じ。
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