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2019年10月 3日 (木)

大江戸味ごよみ 10月3日(木)小松菜と吉宗

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。10月3日(木)のテーマは、小松菜と吉宗。続けて、将軍ゆかりの伝統野菜です。

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「小松菜」は八代将軍・吉宗が命名したという。鷹狩りに出た吉宗は小松川村で休憩した。接待役、亀戸香取神社神主が、青菜をあしらった餅のすまし汁を供したところ、吉宗はことのほか喜び、菜の名を下問。「名のない菜」という答に「ならば小松菜と呼ぶがよい」。ただし、いまスーパーマーケットに並ぶ小松菜は、青梗菜などを掛け合わせたもので、だいぶ異なる。

▼八代将軍吉宗が鷹狩りの食事に立ち寄ったという小岩香取神社
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昭和50年代以降、「小松菜」は全国区の野菜になりました。江戸東京野菜の中では珍しい存在です。とても喜ばしいことなのですが、全国区の「小松菜」は伝統種とは、姿も味も違います。そこで、江戸東京野菜の小松菜は「伝統小松菜」と呼ばれています。


「伝統小松菜」には、「後関晩生」と「城南小松菜」があります。それぞれについて、JA東京中央会のホームページでは下記のように解説されています。

  • 後関晩生:小松菜発祥の地、江戸川区の後関種苗が、1950年より晩生小松菜の一系統から集団淘汰を続け固定。1963年に「ごせき晩生小松菜」と命名、市販した。
  • 城南小松菜:世田谷区、大田区等の城南の暖地向きの固定種で、明治中期から栽培されていた。

▼伝統小松菜「後関晩生」
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1970年代の日中国交回復以降、チンゲンサイやタアサイが日本にやってきました。中国野菜ブームといわれるほど普及し、やがてチンゲンサイのしっかりした美しい茎をもった小松菜が誕生。収穫しやすく、輸送にも傷みにくいことから、広く利用される野菜になり、全国区に進出したわけです。

▼全国区の小松菜(F1種)
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▼小松菜比較 左は伝統種、右はF1種
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