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2019年10月14日 (月)

大江戸味ごよみ 10月14日(月)千住ねぎ

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。10月14日(土)のテーマは、千住ねぎです。

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江戸初期、ねぎ栽培は南葛西の砂村(現・江東区)で始まったが、やがて荒川流域の千住付近(現・荒川区、足立区)に広がった。農家がねぎを持ち込んだのが、江戸三大市場のなかで最も古い、千住の青物市場だ。ねぎだけは現在もここで取り引きされ、「千住ねぎ」と呼ばれる。「千寿」ねぎは改良された新品種、在来種は「千住」ねぎ。

▼やっちゃばマルシェの「千住ねぎ」
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2016・7年冬、秋葉原公園で、八百屋塾主催「やっちゃば秋葉原・学べるマルシェ」が開かれました。【伝統野菜プロジェクト】のブースに展示したのは、「葱善」の千住ねぎ。今でも、千住ねぎだけは、東京中央卸売市場の青果市場ではなく、千住にある私設の山柏青果市場で取り引きされています。

▼麻布十番「更科堀井」で
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江戸ソバリエ協会と江戸東京野菜コンシェルジュ協会が共同主催する「更科蕎麦と江戸東京野菜を味わう」会に登場するお薬味は、もちろん江戸東京野菜の「千住ねぎ」です。

▼山柏青果市場にある千住ねぎの看板
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▼足立区千住河原町の旧日光街道
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秋晴れの日、山柏青果市場に行ってみました。休市日で、旧日光街道も静かです。戦前まで、この千住河原町一帯には、多くの青物問屋が軒を連ね、「やっちゃば通り」と呼ばれました。千住のやっちゃばは、享保20(1735)年に幕府の御用市場となり、神田市場、駒込市場と並ぶ、江戸の三大青物市場でした。

▼河原町稲荷にある「千住青物市場創立三百三十年祭記念碑
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千住のやっちゃばの守護神として信仰を集めた河原町稲荷神社には、1906年(明治39年)に建てられた「市場創立三百三十年」の石碑があります。1906年の330年前ということは、市場創立は1576年(天正4年)で、織田信長が安土城を築いた頃。江戸時代より前からあったことになります。
あとのふたつの市場は、神田青物市場が慶長17年(1612年)、駒込は元和年間(1615~24年)の創立ですから、江戸に入ってから。千住青物市場はいちばん古い市場ということになります。

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