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2019年12月25日 (水)

ニッポンお宝食材

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フードジャーナリストにして食文化研究家、エッセイストの向笠千恵子さんの新刊。向笠さんは、その「あとがき」で、こう書いています。

2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に認定された時には、食に携わる者として喜ぶ一方で、間に合ってよかった!という思いの方が強いくらいでした。平成後半にはすでに「和食」を支える食材自体がどんどん先細りだったからです。

ちょうどその頃、JR東海などの新幹線車内にあるカルチャー月刊紙『ひととき』で、向笠さんによる食材探訪エッセーの連載が始まりました。この『ニッポンお宝食材』は、その5年間、全60回を1冊にまとめたもの。日本全国の「お宝食材」をカバーしています。

向笠さんによると

本書では、ニッポンの食材・調味料の生産現場を目の当たりにし、しかも地元の名店で食べてみる--そんな欲張った旅を提案しています。もちろん、取り寄せが簡単でおすすめですが、“食べに行く”という旅もいいものです。現地で食べると、ひと味もふた味も違います。

というわけで、各食材について、生産現場の取材記事を中心に、“取りよせる”、“食べに行く”、“買いに行く”という三つの視点から旅の情報が構成されています。

フードジャーナリストとしての見識、食文化研究家としての知識、エッセイストとしての感性と文章の力、どれが欠けても、この記事は生まれないでしょう。旅や食をより深く楽しみたい方だけでなく、取材や情報発信に関わる立場の一人として、手元に置いておきたい一冊です。

■ニッポンお宝食材
風土がつくり、人が育てる郷土のお取り寄せ帖

  • 出版社:小学館
  • 定価:本体1800円+税
  • 発売日:2019/11/22
  • 判型/頁:A5判/240頁
  • ISBN9784093887373

 

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