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2020年4月13日 (月)

江戸東京野菜の「のらぼう菜」

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「のらぼう菜」は、東京の伝統野菜「江戸東京野菜」の一つに認定されています。江戸東京野菜を掘り起こし、再生させ、広める活動の中心になっているのは、江戸東京・伝統野菜研究会の大竹道茂代表とJA東京中央会です。

JA東京中央会のホームページに、「のらぼう菜の代表的な取り扱い地区のJA」として、JAあきがわ、JA東京みらい、JA東京むさしが紹介されています。

  • JAあきがわ:江戸時代からの栽培史をもち、伝統のタネを保存・維持。「五日市のらぼう部会」は、乙戸博部会長を中心に「のらぼう菜」のPR、販売に力を入れている
  • JA東京むさし:「五日市のらぼう部会」のタネを分けてもらい栽培方法を教わった若手生産者たちのグループ「三鷹江戸東京野菜研究会」が活動している
  • JA東京みらい:東村山、清瀬、東久留米、西東京をカバー。季節になると、各直売所に「のらぼう菜」が登場する

伝統野菜プロジェクトチームの野菜担当、高橋芳江さんによると、このほか、立川市にも作っている方々がいる、とのこと。また青梅で「のらぼう菜」のイベントがあるというニュースを見た記憶かあります。
「のらぼう菜」は、江戸東京野菜のなかでも比較的多くの生産農家によって作られている野菜ではないでしょうか。大手スーパーの野菜売り場ではあまり見かけないかもしれませんが、季節になると、JAの直売所や生産農家の軒先販売で手に入れることができます。

▼JA東京むさしの若手、冨澤さんの圃場 2016年撮影
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■「のらぼう菜」とは
江戸東京野菜の取り組みの中心的な組織はJA東京中央会です。そのホームページでは、「のらぼう菜」を次のように解説しています。

のらぼう菜がいつ頃から栽培され始めたのか、その来歴は不明とされています。のらぼう菜の原種は、闍婆(じゃば、現在のジャワ島)を経由してオランダの交易船が持ち込んだセイヨウアブラナ(洋種なばな)の1種「闍婆菜」(じゃばな)という品種という説があります。この闍婆菜は各地で栽培が広まり、江戸時代初期にはすでに西多摩地方でも栽培されていました。
 のらぼう菜を含むなばな類は、油を採る目的の他に食用として葉や蕾が用いられて、栽培地の気候や風土によってさまざまな特質が見られるようになりました。西多摩地方ではこの食用なばなを「のらぼう」または「のらぼう菜」と呼んでいました。「のらぼう」には「野良坊」という漢字表記がしばしば見られますが、この名で呼ばれるようになった経緯は定かではありません

比企で見つかった古文書や五日市に建っている石碑とはニュアンスが違い、あえて断言を避けているような印象を受けます。たとえば次のようなところ。

  • 栽培の来歴は不明
  • のらぼう菜の原種は「闍婆菜」という説がある
  • 「のらぼう菜」という名前の由来は定かではない

なるほど。埼玉、東京、神奈川にわたる一帯で、古くから栽培されてきて、それぞれが地域の伝統野菜として取り組んでいるから、なかなかデリケートなのでしょう。細やかな心遣いの現れ、という気がします。

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