2020年4月 7日 (火)

五日市の「のらぼう菜」

7151
あきる野市小中野の子生(こやす)神社で野良坊菜之碑を見学した後、五日市の「のらぼう菜」圃場を2か所、見せていただきました。留原地区と伊奈地区です。晩生と早生のタネ、陽当たりのよしあしで、生育状態がずいぶん違います。上の写真は五日市留原地区にある晩生の圃場。

続きを読む "五日市の「のらぼう菜」"

| | コメント (0)

2020年4月 5日 (日)

野良坊菜之碑

7111
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった伝統野菜プロジェクト主催の3月のセミナー「のらぼう菜と仲間たち」。そのための事前取材のメモをまとめました。埼玉県の「比企のらぼう菜」に続いて取材したのは、東京の「のらぼう菜」。「江戸東京野菜」の一つに認定されています。あきる野市の圃場を二か所、見学しました。

JR五日市線「武蔵五日市駅」で待ち合わせ。JAあきがわ五日市のらぼう部会の乙戸博部会長にご案内いただきました。

まず向かったのは、のらぼう菜の石碑。あきる野市小中野にある「子生(こやす)神社」の境内裏手に建っています。前から一度見てみたいと思っていた念願が叶いました。

続きを読む "野良坊菜之碑"

| | コメント (0)

2020年3月29日 (日)

ちりめんのらぼう菜

埼玉の「比企のらぼう菜」には、ときがわ町の山あいでつくられている、ちりめんタイプがあります。

▼ちりめんのらぼう菜
9584

▼ちりめん(左)とふつうののらぼう菜(右)
9592

続きを読む "ちりめんのらぼう菜"

| | コメント (0)

2020年1月28日 (火)

のらぼう菜と仲間たち

200307_s
のらぼう菜をご存じですか。一度食べたら忘れられない豊かな味わい…。そのラフな姿からは思いもよらない魅力のある、早春の野菜です。のらぼう菜の原種は、江戸時代にオランダの交易船によってジャワを経由して伝えられた「闍婆菜」(じゃばな)である、という説があります。幕府が、救荒作物として江戸近郊の天領の村々に配布し、天明、天保の大飢饉の際、人々を飢餓から救ったといいます。
現在、そのような言い伝えのある系統が、神奈川県、東京都、埼玉県に、それぞれの伝統野菜として残されています。この三つの地域の「のらぼう菜・のらぼう」を揃えてみようと企画しました。
のらぼう菜はアブラナ科アブラナ属のセイヨウアブラナの一種。アブラナ科にはたくさんの仲間がいて、日本だけでなくアジアや欧米でも、古くからなじみのある野菜です。
そこで今回は、この季節に茎葉を食するアブラナ属の仲間たちも集める計画です。いま候補に挙がっているのは、栃木のかき菜、福島の茎立ち菜、石川の中島菜、滋賀の鮎河菜(あいがな)群馬の宮内菜、三重の三重なばな…。イタリアのチーマ・ディ・ラーパやF1品種も加える予定です。お楽しみに。
講師はアブラナ科ファミリーについての第一人者石田正彦さんにお願いしました。もちろん、毎回好評の食べくらべと試食も充実。どうぞふるってご参加ください。
※気候条件等により計画通りに揃わない場合はご容赦ください。

■講師 石田正彦氏(いしだまさひこ)氏
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構企画戦略本部経営戦略総括課勤務。農学博士。ナタネ、ダイコンの品種改良に携わり、2017年にはダイコン特有のにおいや黄変の元となるグルコラファサチンを含まない品種「悠白」「サラホワイト」を世界に先駆けて開発。著書に農山漁村文化協会刊『ナタネの絵本』ほか。

続きを読む "のらぼう菜と仲間たち"

| | コメント (0)

2020年1月 6日 (月)

日本の野菜

Biostory32_rtcd
生きもの文化誌学会が昨年11月末に発行した“BIOSTORY 32”。特集は「日本の野菜」です。そのトップページにはこうあります。

近年、国内の「伝統野菜」が注目されているが、
世界的な視野でみると
日本は野菜の起源地ではない。
日本の野菜は、いつどこで生まれて
日本に導入され現在に到るのか
野菜と文化とのかかわり方
わが国の最新の野菜事情など、
日本の「野菜と人」との多面的なかかわり方を
生き物文化誌の視点から展望する。

執筆されている先生方は、江頭宏昌先生のほか、昨年の「在来ごぼうフェスタ」でお話いただいた冨岡典子先生、「野菜の学校・日本の伝統野菜・地方野菜講座」にご登壇くださった、なにわの森下正博先生、鹿児島の田畑耕作先生、江戸東京野菜の大竹道茂先生、と存じあげているお名前がズラリ。その最後に私たち伝統野菜プロジェクトもあります。「伝統野菜プロジェクトの取り組み」というテーマをいただき、「この道は未来へ続く」というタイトルで活動を紹介しました。

在来野菜、伝統野菜に限らず、野菜に関心のある方にはきっと興味深い内容です。私の原稿はともかく、ぜひご一読をおすすめします。

続きを読む "日本の野菜"

| | コメント (0)

2019年12月10日 (火)

エソジマおかき

9885
私たち【伝統野菜プロジェクト】が開いた在来ごぼうフェスタ」に栃木県から参加してくれた野菜勉強仲間からいただきました。宇都宮白楊高校の生徒たちがもち米の伝統品種を復活させて作った、という「エソジマおかき」。その後の私たちのミーティングは、カリカリ、ポリポリという音と、香ばしいしょうゆとおかきのにおい。復活したお米は「エソジマモチ」という陸稲です。

続きを読む "エソジマおかき"

| | コメント (1)

2019年11月 5日 (火)

日本食文化のルーツへ「在来ごぼうフェスタ」

Photo_20191105142401

ごぼうが日本にやってきたのは縄文時代。各地にその土地独特の品種や調理法が伝わっています。ごぼうは神へのお供えや行事食に使われ、和食に欠かせない食材となりました。
今回は、ごぼうを日本食文化形成の重要なファクターと位置づけておられる講師、冨岡典子氏のお話をうかがい、日本食文化のルーツをさぐります。各地のごぼうを集めて展示するほか、毎回ご好評の食べくらべや、料理の試食も用意します。どうぞご参加ください。

■講師:冨岡典子氏(とみおかのりこ)氏
奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。博士(学術)。畿央大学助教授、帝塚山大学非常勤講師、近畿大学非常勤講師を歴任。著書:『ものと人間の文化史170 ごぼう』(法政大学出版局・2015)、『大和の食文化-日本の食のルーツをたずねて』(奈良新聞社・2005)、『新版 日本の食文化-「和食」の継承と食育-』(共著、アイ・ケイコーポレーション・2016)ほか多数。

続きを読む "日本食文化のルーツへ「在来ごぼうフェスタ」"

| | コメント (0)

2019年10月19日 (土)

大江戸味ごよみ 10月19日(土)べったら市

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。10月19日(土)のテーマは、べったら市とえびす講です。
191019_s

毎年10月19日・20日、大伝馬町宝田恵比寿神社を中心に「日本橋恵比須講べったら市」が開かれ、大根の浅漬け「べったら」を売る露店が並ぶ。起源は江戸中期。恵比須講の供えものを売る市に、近隣の農家が作った大根を飴と麹で加工して出したのがはじまりとか。べったらは、15代将軍慶喜も好んだという。恵比須講が終わると、いよいよ本格的な冬がやってくる。

続きを読む "大江戸味ごよみ 10月19日(土)べったら市"

| | コメント (0)

2019年10月 7日 (月)

~日本食文化のルーツをさぐる~ 在来ごぼうフェスタ

_s_20191007110901

 ごぼうを食べる多様な文化があるのは、世界中で日本だけとか。そのタネは縄文時代の遺跡から出土しています。大陸から渡来し、栽培されていたごぼう。当初は薬用でしたが、やがて料理の食材となり、神へのお供えや儀礼食、また現代のおせち料理にも必ず用いられる、重要な食材です。
 今回はごぼうの伝来、各地に伝わる品種と料理、祭り、儀礼などを通して、日本固有の食文化が形成されるプロセスを学び、日本食の真髄に迫ります。 講師は、ごぼうを日本食文化形成の重要なファクターと位置づけ、研究を続けておられる冨岡典子氏。
 今回も各地のごぼうを集めて展示するほか、好評の試食会では、在来種とF1種との食べくらべや、ごぼうの伝統食とスタッフオリジナルレシピによる料理を用意します。ふるってご参加ください。

続きを読む "~日本食文化のルーツをさぐる~ 在来ごぼうフェスタ"

| | コメント (0)

2019年10月 3日 (木)

大江戸味ごよみ 10月3日(木)小松菜と吉宗

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。10月3日(木)のテーマは、小松菜と吉宗。続けて、将軍ゆかりの伝統野菜です。

191003_s

「小松菜」は八代将軍・吉宗が命名したという。鷹狩りに出た吉宗は小松川村で休憩した。接待役、亀戸香取神社神主が、青菜をあしらった餅のすまし汁を供したところ、吉宗はことのほか喜び、菜の名を下問。「名のない菜」という答に「ならば小松菜と呼ぶがよい」。ただし、いまスーパーマーケットに並ぶ小松菜は、青梗菜などを掛け合わせたもので、だいぶ異なる。

続きを読む "大江戸味ごよみ 10月3日(木)小松菜と吉宗"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧