2020年1月 6日 (月)

日本の野菜

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生きもの文化誌学会が昨年11月末に発行した“BIOSTORY 32”。特集は「日本の野菜」です。そのトップページにはこうあります。

近年、国内の「伝統野菜」が注目されているが、
世界的な視野でみると
日本は野菜の起源地ではない。
日本の野菜は、いつどこで生まれて
日本に導入され現在に到るのか
野菜と文化とのかかわり方
わが国の最新の野菜事情など、
日本の「野菜と人」との多面的なかかわり方を
生き物文化誌の視点から展望する。

執筆されている先生方は、江頭宏昌先生のほか、昨年の「在来ごぼうフェスタ」でお話いただいた冨岡典子先生、「野菜の学校・日本の伝統野菜・地方野菜講座」にご登壇くださった、なにわの森下正博先生、鹿児島の田畑耕作先生、江戸東京野菜の大竹道茂先生、と存じあげているお名前がズラリ。その最後に私たち伝統野菜プロジェクトもあります。「伝統野菜プロジェクトの取り組み」というテーマをいただき、「この道は未来へ続く」というタイトルで活動を紹介しました。

在来野菜、伝統野菜に限らず、野菜に関心のある方にはきっと興味深い内容です。私の原稿はともかく、ぜひご一読をおすすめします。

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2019年6月13日 (木)

てるぬまかついち商店の干しいも

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先日、あるセミナーの出席者リストに名前を見つけて挨拶した照沼勝浩さん。茨城県東海村の干しいも施設を、野菜と文化のフォーラムのメンバーとして見学したのは何年前でしょうか。照沼さんの農産物加工の取り組みは、「6次化」などという言葉が流通するずっと前からです。

セミナー後しばらくして、照沼さんから資料と「てるぬまかついち商店」の干しいもが届きました。農業生産法人「てるぬまかついち商店」の「かついち」は、勝浩さんの父上の名です。

透き通った黄金色の干しいも、品種は「紅はるか」です。やわらかく、甘い干しいもをいただきながら、資料を読みました。以下はそのまとめです。

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2019年2月20日 (水)

宴の野菜度 銀座「長崎しっぽく浜勝」

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  • 長崎からいらした中尾さんご夫妻を囲むお食事会
  • おまかせのお料理+お酒 9,000円
  • 野菜度は★★☆☆☆
◇[野菜の学校]で「日本の伝統野菜・地方野菜」講座を開いていた頃、1月に1回、1つの地方をテーマに、現地の専門家に来ていただいて、お話をうかがいました。長崎の伝統野菜は2014年2月、講師は生産者の中尾順光さん。そのとき以来のおつきあいで、東京にいらっしゃるとお目にかかる機会を作ってくださいます。
 
◇今回は、幕張で開かれた食のイベントのためにいらした中尾さんご夫婦を囲んで、昨年11月に銀座にオープンしたばかりのしっぽくのお店「浜勝」に集まりました。
 
◇卓袱は「わからん料理」ともいいます、と開口一番、中尾さん。ん?わからん…?漢字で書くと「和華蘭料理」で、和、中華、阿蘭陀(西洋)の要素が渾然一体となったお料理のこと。さすが古くからの国際都市、長崎です。
 
◇卓袱の「卓」は、円卓。本来は丸いテーブルをグルグルまわしてお料理をいただくスタイルだそうです。たとえばお刺身も、必ず大皿出てきて、銘々皿に取り分けていただく形。今回は丸テーブルではなくふつうの四角いテーブルをつないで、8人並び、お料理は大皿2つに盛られていました。

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2018年4月15日 (日)

「牧野野菜」の試食

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【伝統野菜プロジェクト】が開いたセミナー<牧野富太郎博士の贈りもの-土佐によみがえる牧野野菜>で、牧野野菜を使った料理を少しずつ試食しました。「食べて知る」ことを大切にするプロジェクト活動の、定評あるプログラムです。
すべて当日作る、生ものは使わない、という2つのルールはトラブルを防ぐために決めていることです。この制約のなかで作った試食メニュー。今回も、みなさんから好評をいただきました。

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「牧野野菜」の食べくらべ

「牧野野菜」は、植物学者牧野富太郎博士が生まれ育った土佐で古くから作られてきた野菜です。約50種類もあるそのコレクションを代表する野菜が「潮江菜」。
山形大学の青葉高先生は「水菜の原型」としています。(※潮江菜についてはこちらをごらんください。)そこで、「潮江菜」を、「京みず菜」、「水菜(茨城産)」と食べくらべました。

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▲左から「潮江菜」「水菜(茨城産)」「京みず菜」

食べくらべのための調理は以下の通りです。
  1. それぞれ熱湯にさっとくぐらせる
  2. 塩1.5%をふり、ビニール袋に入れてもんで、重石をしておく
  3. 提供時に水気を絞り、4cm長さに切る

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2018年4月14日 (土)

「牧野野菜」のまめ-3 唐人豆

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植物学者牧野富太郎博士が生まれ育った土佐で、古くから作られてきた野菜のコレクション-「牧野野菜」のリストの約4割を占めるのが豆です。そのひとつ、「唐人豆」とはピーナッツのことですが、これは並外れたビッグサイズ。いま私たちが普通に食べている、明治以降に導入されたピーナッツではなく、日本に初めてやってきた豆が何百年も受けつがれてきた、貴重なものです。
【伝統野菜プロジェクト】が開いたセミナー「牧野野菜」で、生産者グループ“Team Makino”の熊澤秀治代表がご紹介くださいました。

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「牧野野菜」のまめ-2 八升豆

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「牧野野菜」の「牧野」は植物学者牧野富太郎博士の名で、博士が生まれ育った土佐で古くから作られてきた野菜です。そのリストの約4割を占める豆のなかでも個性的な「八升豆」。【伝統野菜プロジェクト】が開いたセミナー「牧野野菜」に、高知農業高校から、八升豆のクッキーとともに届きました。当日のお話は、生産者グループ“Team Makino”の熊澤秀治代表にお願いしました。

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2018年3月21日 (水)

「牧野野菜」のかぶ

植物学者、牧野富太郎博士の名を冠した「牧野野菜」は、博士が生まれ育った土佐で古くから作られてきた野菜です。そのコレクションにあげられているかぶは4種類、「焼畑のかぶ」、「田村かぶ」、「南越(みなこし)かぶ」、「大道昔かぶ」。今回のセミナー「牧野富太郎博士の贈りもの-土佐によみがえる牧野野菜」には、「田村かぶ」と「焼畑のかぶ」がやってきました

▽写真は村田農園から届いた「焼畑のかぶ」
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2018年3月19日 (月)

「牧野野菜」が紡ぐ物語 ④お殿さまのねぎ

植物学者、牧野富太郎博士の名前を冠した「牧野野菜」。そのリストに載っているねぎは、「ねぎ」という名前の1種類のみです。それも根木谷(ねぎだに)山の近くで作られていたといわれ、「ねぎ」と「ねぎだに」とのあいだには何かいわれがあるのではないか、と想像をたくましくしたくなります。

▼写真はイメージ。「ねぎマニア」といわれる村田農園のねぎ畑です5049

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2018年2月21日 (水)

牧野富太郎博士の贈りもの「牧野野菜」

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2月3日(土)、【伝統野菜プロジェクト】は、「牧野富太郎博士の贈りもの-土佐によみがえる牧野野菜」セミナーを開きました。「牧野野菜」とは何なのか。なぜ「牧野野菜」と呼ばれるのか…。牧野野菜の採種と栽培のために生産者グループ“Team Makino”を立ちあげ、その代表をつとめている熊澤秀治さんにお話しいただきました。

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