2019年3月 4日 (月)

ガイニマイナ&マゲニマイナ

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2015年に[野菜の学校]で「島根の伝統野菜」の講師をつとめてくださった島根大学の小林伸雄先生から、2月中旬メールをいただきました。「先週、菜っ葉の新品種を発表いたしました。うま味と茎の柔らかさが特徴です。以前ご紹介したこともあったかと思いますが、現在試作試販中で今後県内外の栽培農家に普及し、広く流通を進めたいと考えております」とのことです。

小林先生が研究活動をすすめる島根大学生物資源科学部では、「出雲おろちだいこん」を開発し、出雲そばの引き立て役として、話題になりました。続いて今回は「津田かぶ」に「紅菜苔」と「アスパラ菜」を交配し、紫色の「ガイニマイナ」と緑色の「マゲニマイナ」が誕生したわけです。

メールをいただいたのがちょうど八百屋塾の前でしたので、東京の八百屋のみなさんに紹介したいと思い、現物を送っていただくことにしました。
▲上の写真は八百屋塾での「ガイニマイナ(左)」と「マゲニマイナ(右)」
 

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2019年2月 5日 (火)

大江戸味ごよみ 2月5日(火) のらぼう菜

筑摩書房刊の日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に、伝統野菜プロジェクトとして書いたコラム。2月5日(火)のテーマは「のらぼう菜」です。

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野菜の生産などで江戸の人々の暮らしを支えていた多摩地区。その一つ、五日市地域(あきる野)にある子生(こやす)神社の石碑によると、天明・天保の大凶作の際、人命を救ったのが「のらぼう菜」だった。「のらぼう」は「野良坊」とも書き、もとは「野良生え」という。春の訪れを告げるナバナの仲間で、現在は「江戸東京野菜」の一つに認定されている。

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2019年2月 4日 (月)

後関晩生、ごせき晩生

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1月第3週の日曜日は、東京の八百屋さんの勉強会「八百屋塾」でした。テーマは「冬の葉野菜」。集まったたくさんの葉っぱたちのなかで、ひときわ目をひいたのが、大きく育った東京の伝統小松菜「後関晩生」(江戸川区産)です。野菜を運ぶ箱の上にのっているので、だいたいの大きさがわかります。50㎝はあったのではないでしょうか。
 
「後関晩生」は江戸東京野菜のひとつです。JA東京中央会の定義によると「小松菜発祥の地、江戸川区の後関種苗が、昭和25年より晩生小松菜の一系統から集団淘汰を続け固定。昭和38年に「ごせき晩生小松菜」と命名、市販しました。後関種苗は既に無く現在は、日本農林社が扱っています。」
なので、「後関晩生」ではなく、「ごせき晩生」と書くのが正しいのですけれど、今までずっと「後関晩生」と書いていたので、そのままいくことにします。
 
▼今回の「後関晩生」(上)とフツーの小松菜(下)
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驚いたのは、このビッグサイズにしてとてもおいしいことです。特に生がすごい。茎の部分は甘くてジューシーです。加熱するとちょっと筋が気になるかも、ですが、育ちすぎた感じではありません。

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2019年1月25日 (金)

土佐伝統の在来野菜セット

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今年の「田村かぶ」は、「まるごと高知定期便」でやってきました。箱に入っていたのは、「潮江菜」、「田村かぶ」、「山内家伝来だいこん」、「下知ねぎ」、「八升豆」のクッキー。牧野野菜がほとんど、というかすべて。

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2019年1月20日 (日)

ケールのおいしさ研究会(3)

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野菜と文化のフォーラム主催の「ケールのおいしさ研究会」に、機能性が表示されたケールが登場しました。昨年12月に生鮮野菜の葉ものとして初めて届出が受理された、増田採種場の「ソフトケールGABA」です。

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2019年1月18日 (金)

ケールのおいしさ研究会(2)

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野菜と文化のフォーラムが主催する「ケールのおいしさ研究会」。(有)コートヤード 代表取締役・食と農コンサルタントの新田美砂子さんのお話は「ケールの調理特性と美味しさを引き出すメニュー化のポイント」です。 ▲上の写真は、試食したケール料理8種。
新田さんはメニュー化のポイントとして次の3つを挙げています。
  1. 既存の野菜をケールに置き換える
  2. 既存の野菜とケールをいっしょに使う
  3. 食べやすくする(調理と食材の工夫)

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2019年1月17日 (木)

ケールのおいしさ研究会(1)

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野菜と文化のフォーラム主催の「ケールのおいしさ研究会」が開かれました。講演は以下のプログラムで、講師は、トキタ種苗の吉田昌美さんと、食と農コンサルタントの新田美砂子さん。
  • 「まずい!」から「うまい!」へ。トレンドのケールについて 講師:トキタ種苗(株) 取締役 開発普及室長 吉田昌美氏
  • ケールの調理特性と美味しさを引き出すメニュー化のポイント 講師:(有)コートヤード 代表取締役 新田美砂子氏
司会者と二人の講演者が口を揃えて訴えたのは、「ケールは苦い・まずい」という、かつて作られたイメージは今や間違っているということ。それだけ、「苦い・まずい」という昔のイメージが強く残っているんですね。
栄養的な価値が高いこともよく知られており、ケールに漏れなく付いてくる話題。そのなかで増田採種場が開発した「ソフトケールGABA」は、生鮮野菜・葉もので初めて、機能性表示食品として承認された、とのことです。

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2019年1月 3日 (木)

大江戸味ごよみ 1月3日(木) 雑煮の小松菜

筑摩書房から出版された日めくりカレンダー『大江戸味ごよみ2019』に伝統野菜プロジェクトとして、コラムを書きました。1月3日(木)のテーマは「雑煮の小松菜」です。

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2018年4月15日 (日)

「牧野野菜」の食べくらべ

「牧野野菜」は、植物学者牧野富太郎博士が生まれ育った土佐で古くから作られてきた野菜です。約50種類もあるそのコレクションを代表する野菜が「潮江菜」。
山形大学の青葉高先生は「水菜の原型」としています。(※潮江菜についてはこちらをごらんください。)そこで、「潮江菜」を、「京みず菜」、「水菜(茨城産)」と食べくらべました。

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▲左から「潮江菜」「水菜(茨城産)」「京みず菜」

食べくらべのための調理は以下の通りです。
  1. それぞれ熱湯にさっとくぐらせる
  2. 塩1.5%をふり、ビニール袋に入れてもんで、重石をしておく
  3. 提供時に水気を絞り、4cm長さに切る

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2018年3月19日 (月)

「牧野野菜」が紡ぐ物語 ④お殿さまのねぎ

植物学者、牧野富太郎博士の名前を冠した「牧野野菜」。そのリストに載っているねぎは、「ねぎ」という名前の1種類のみです。それも根木谷(ねぎだに)山の近くで作られていたといわれ、「ねぎ」と「ねぎだに」とのあいだには何かいわれがあるのではないか、と想像をたくましくしたくなります。

▼写真はイメージ。「ねぎマニア」といわれる村田農園のねぎ畑です5049

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